「HUAWEI WATCH FIT 5」実機レビュー 長持ちバッテリーと新機能“ミニストレッチ”の実力は?(1/2 ページ)
Huaweiの最新スマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT 5」を試す。画面輝度の向上やパンダと運動するミニストレッチ機能を搭載するが、全体的には従来機の正常進化にとどまる。ヘルスケアやスポーツと連動する機能は手堅くそろえたという印象だ。
ファーウェイ・ジャパンが、スマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT 5」を5月29日に発売した。価格は、フルオロエラストマーベルトのブラック、ホワイト、パープル、グリーンの4色が2万7280円、グレーとイエローグリーンのナイロンベルトを採用したシルバーが3万580円だ。
上位モデルの「HUAWEI WATCH FIT 5 Pro」も併売されており、本機はWATCH FITシリーズの標準モデルという位置付けだ。
筆者はこれまでWATCH FITシリーズをいくつか使ってきたが、正直なところ、本機を使って従来モデルから大きく変わったという印象は受けなかった。そこで今回は、何が変わって何が変わっていないのかという視点で、Huawei初搭載のミニストレッチや、定評のあるバッテリー持ちを中心に実機で確認していこう。
主なスペックと外観
まず主なスペックと外観からチェックしていこう。本機の基本仕様は以下の通りだ。
- ディスプレイ:1.82型AMOLED(480×408ピクセル、最大輝度2500ニト)
- 本体サイズ:約42.9×38.2×9.5mm(最薄部)
- 重量約27g(ベルト除く)
- 防水・防塵(じん):5ATM、IP6X
- ストレージ:64GB
- 接続:NFC、Bluetooth 6.0、マイク・スピーカー搭載
外観は前モデルの「WATCH FIT 4」からほとんど変わっておらず、これまでのシリーズの延長線上にあるデザインだ。約27gの軽さと最薄部約9.5mmの薄型ボディーは健在で、長時間の装着でも手首への負担は感じない。1.82型という画面サイズも従来通りだが、最大輝度が前モデルの2000ニトから2500ニトへと引き上げられ、直射日光が当たる屋外でも視認性は良好だ。
ベルトはHuawei独自の「EasyFit」に対応しており、工具を使わずワンタッチで交換できる。本体右側面には回転するホームボタン(クラウン)とサイドボタンを備え、操作系も従来通りだ。マイクとスピーカーを内蔵しているため、スマートフォンと接続していれば、ウォッチ単体でのBluetooth通話にも対応する。
装着感や外観の面での変化はかなり少ないが、これは既にベースの完成度が高いためともいえる。ただし、歴代モデルを使ってきたユーザーほど目新しさを感じにくい。
HUAWEI WATCH初のミニストレッチを試す
本機で目新しいのが、Huaweiのスマートウォッチとして初搭載となる「ミニストレッチ(ミニワークアウト)」だ。首や肩、背中など全身10カ所をカバーし、計30種類の動作を収録している。ウォッチフェースに登場するパンダのガイドに合わせて体を動かす仕組みで、スキマ時間に思い立ったらすぐ始められる。
実際に使ってみると、気分転換にはちょうどいいと感じた。座りっぱなしを防ぐきっかけになり、従来搭載されている「座りすぎアラート」を一歩進めたような位置付けの機能といえる。パンダのアニメーションが動作を1つずつ丁寧に示してくれるため、画面を見ながら無理なく続けられる。
ただ、これは本格的なトレーニングではなく、軽いリフレッシュの域を出るものではない。ウォッチ側がユーザーの正しい動きを検知・認識しているわけではなく、基本的には画面上でカウントダウンを行っているだけだ。そのため、明確な健康効果を期待するというよりは、体を動かす習慣作りのきっかけとして捉えるのが現実的だろう。このパンダによる演出や仕様を楽しめるかどうかで、機能への評価は分かれそうだ。
なお、ミニストレッチは通常のメニュー画面からは起動できず、基本的には専用のウォッチフェース「CutePets・Mini-workout」でのみ利用できる。一部、他のウォッチフェースでもカスタマイズでミニワークアウトを配置できるものもあるが、対応している文字盤の種類は少ないようだ。
手堅くそろえたヘルスケアとスポーツの支援機能
ヘルスケア機能としては、心拍数、心拍変動(HRV)、血中酸素レベル(SpO2)、皮膚温、睡眠計測に対応する。睡眠は「HUAWEI TruSleep 5.0」アルゴリズムを採用し、睡眠ステージや安定性を詳細に分析可能だ。この他、12種類の感情を記録する情緒モニタリングや生理周期管理も備えている。なお、これらは医療機器ではなく、データはあくまで参照用だ。
運動面では100種類以上のワークアウトモードを搭載し、ラケットスポーツやサイクリングの専門的なデータ計測にも対応する。衛星測位システム(GNSS)はGPS(L1+L5)の他、GLONASSやBeiDouなどに対応しており、スマートフォンを持たずにウォッチ単独でランニングやウオーキングの正確なルートを取得できる。
さらに、ウォッチ上でルート確認が可能な「オフラインマップ」にも対応している。日常のトレーニングで活用するシーンはそこまで多くないかもしれないが、旅行先や出張先のホテル周辺など不慣れな土地でウオーキングするような場面では便利だろう。
ヘルスケア・スポーツ機能は一通りそろっているものの、上位モデルや他社の最新機と比べて突出した強みがあるわけではない。日常の健康管理やアクティビティーログをそつなくこなせる、手堅い構成という印象だ。
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