ソフトバンク、エリクソンの「AI in RAN」を5G商用ネットワークで実証 下り速度が上がり一貫した性能向上を確認
ソフトバンクとエリクソン・ジャパンは、ソフトバンクの5G商用ネットワークでエリクソンの「AI in RAN」の機能であるAIネイティブ・リンクアダプテーション用スケジューラーの有効性を実証した。
ソフトバンクとエリクソン・ジャパンは、8月20日にソフトバンクの5G商用ネットワークでエリクソンの「AI in RAN」の機能であるAIネイティブ・リンクアダプテーション用スケジューラーの有効性を実証した。
従来のリンクアダプテーションの最適化手法は、主にオフラインでの分析や静的なパラメーター設定に基づくルールベースのアルゴリズムに依存していた。一方、エリクソンのAIネイティブ・リンクアダプテーション用スケジューラーは、通信基地局のベースバンド装置上にあるAIのリアルタイムな判断に基づいて実行できる。
これによりセル境界や電波干渉が大きいエリア内のユーザーに対するリンクパラメーター設定の最適化、セル境界や混雑したエリアなどの無線環境下でユーザースループットの安定化、スペクトル効率の向上による既存周波数帯域でのトラフィック収容能力の拡大などが実現可能になるという。
本実証ではRAN(無線アクセスネットワーク)の内部にAI(人工知能)を直接適用してリアルタイムに動作させ、5G商用ネットワーク環境でスペクトル効率、ユーザースループット、堅牢(けんろう)性、安定性を評価した。その結果、従来の技術と比較してスペクトル効率が最大約25%、下り速度が最大約50%向上した。全ての評価エリアでスペクトル効率と下り速度が共に平均約10%改善し、一貫して性能を向上できたとしている。
今後両社は、ソフトバンクのネットワークから得られた知見と、エリクソンのAI in RANに関する専門知識を組み合わせ、ソフトバンクの運用環境に即したネットワーク性能の向上、AIネイティブなRANソフトウエアの継続的な進化を目指していく。
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