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「友達だけ」のはずが、なぜXで拡散? 看護師の患者撮影動画が流出した「setlog」の“抜け穴”とBeRealとの違い(3/3 ページ)

千葉県の病院で看護師が入院患者を無断撮影した動画がXで拡散した。使われたのは招待制のVlogアプリ「setlog」だ。閉じた仕組みのはずが、なぜ外部に漏れたのか。BeRealとの違いから、クローズドなSNSに潜むリスクを探る。

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求められるのはリテラシーの向上

 SNSとともに育ったZ世代にとって、生活をシェアするのは日常の一部です。その感覚のまま社会に出れば、職場でも同じようにカメラを向けてしまうかもしれません。今回のような流出を防ぐためにも、家庭や職場の大人が改めて注意を促しておくとよいでしょう。

 学生の間でも、アルバイト先で撮った不適切な動画が拡散する「バイトテロ」がたびたび問題になっています。教室やバイト先のバックヤードで撮影した映像が外部に出たらどうなるのか、あらかじめ話し合っておく必要があります。

 利用者にまず伝えてほしいのは、仲間内のアプリであっても映像は外に出る可能性がある、ということです。悪気がなくても、友達が保存した映像を別の友達に見せ、そこからさらに広がることもあります。「このグループのメンバーなら大丈夫」ではなく、「誰かが外に出しても困らないか」を基準に撮影するようにしましょう。

 また、映り込みにも注意が必要です。撮影後は、自分や仲間以外の人の顔が映っていないかを確認し、映っていればぼかしを入れるなどの加工をしましょう。setlogやBeRealは加工ができないため、撮り直すようにします。そして、他人のプライバシーに関わる場所では、そもそもカメラを向けないのが基本です。

 setlogは、友達と日常を共有して楽しめる魅力的なアプリです。中学生の子供から「setlogを使いたい」とせがまれている保護者もいるでしょう。しかし、頭ごなしに禁止すれば、かえって隠れて使うようになるかもしれません。大切なのは、楽しさとリスクの両方を理解した上で使うことです。保護者自身が一度アプリに触れて仕組みを知っておけば、子供との会話もしやすくなるはずです。

 仲間内のSNSが人気を集める一方で、その空間は私たちが思っているほど閉じてはいません。若者だけでなく、大人もネットリテラシーを高めていく必要があるでしょう。

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