PHS定額接続に使う機器
HOTCNのサービスを使うにはPHSのデータカードが必要だ。PHSとデータカード一体型のAN-X1は1万2800円、PHSのAT-31XとデータカードのXN-21のセットも1万2800円だが、レンタルも可能でレンタル料は月額1000円となる。また、PHSの電波は建物内では入りにくい場合があるため、窓際などに置いて電波を入りやすくするための、屋内用パワーアンテナが無償貸与される。
通信機器だけを見ると、モバイル向けというイメージが強いが、HOTnetによると、屋外や外出先で使う人は意外に少なく、電話回線の代用として自宅や会社で固定して使われるケースが多いという。
3月から始まったHOTnetの定額接続サービスだが、「IP接続サービス(現フレッツ・アイ*4)」が試験中であったことを考えると、日本初のダイヤルアップ型定額インターネット接続かもしれない。 また、このサービスがフレッツ・アイと大きく異なるのは、通信料(電話代)に加えプロバイダの料金も含まれている点だ。フレッツ・アイが、プロバイダ料金も含めると4950〜6500円程度の出費になることを考えれば、最安値の定額制ともいえる。ただ、接続速度が32Kbpsという点は大いに見劣りする。しかし、実際にホームページの閲覧やメールの送受信で利用してみた印象は、普段利用している64Kbpsに比べ、それほど遅くは感じられなかった。もちろんFTP*5などを行うとスピードの差は歴然とするのだろうが…。