CDからのリッピングが無事終了したら、次は着うたとして使いたい部分だけを「切り出す」作業をしよう。実際に販売されている着うたもそうだが、曲を丸ごとフルコーラス聴いたり、着信音として登録することはできない。というのも、auのすべての機種に着うたとして利用できるデータの最大容量制限が設けられているからだ。
今回作成する着うたデータは、auが公式で利用しているものとは違う、MMFという形式を利用する。MMFというのはもともとヤマハが開発した着メロデータの形式で、着うたのように音声をそのままサンプリングしてデータとして再生することができる。
MMF形式の容量制限だが、ほとんどの機種で最大100Kバイトになっている。容量的には大体サビの1コーラス分くらいと考えればいいだろう(音質を落とせば、その分長くすることはできる)。短いと感じる人もいるかもしれないが、着信音と考えれば十分な長さだ。ソニー・エリクソン製の端末は制限が240~300Kバイトと大きいので、長い着うたを登録したい人はソニエリ製の端末を選ぼう。
実際の作業は波形編集ソフトSoundEngineを使って行う。リッピングしたWAVEファイルを読み込み、サウンドを再生しながら切り出したいところを決め、不要な部分を削除して保存しよう。あまり長く切り出し過ぎると、着うたに変換するときに100Kバイト以上になってしまうので注意が必要だ。
「オートマキシマイズ」のダイアログ。自分でツマミをいじって設定することもできるが、「ライブラリー」のドロップダウンメニューから選択するのが簡単だ。いくつかドロップダウンメニューを試してみて割れない範囲でできるだけ大きくするのがコツ。割れてしまったらCtrl+Zで元に戻せばOK
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