News | 2000年12月19日 06:05 PM 更新 |
来年早々といわれている,Java搭載iモード端末,503iシリーズだが,年末が近付き発売予想日がさまざまなメディアに登場している。携帯電話の新機種について,噂レベルの情報がここまで出回るのも異例のこと。
まずは12月12日発売の「週刊アスキー」。503iシリーズの発売は1月22日だという。発表は15日の予定だそうだ。
「日経ゼロワン」では,1月中旬に「F503i」「P503i」「D503i」から投入され,少し遅れて「SO503i」,2月以降に「N503i」「P503is」が発売されるという。
12月21日発売の「DIME」によると,年明け早々にP503iとF503iが発表され,1月中旬に店頭に並ぶ。これにD503i,N503i,SO503iが続くとのこと。
微妙に異なる各社の報道だが,インターネット上の噂サイトには,NTTドコモ幹部の話として「8日説」「10日説」なども挙がっている。
ほぼ確定と言えるのは,1月中にF503i(富士通製),P503i(松下製)が,503iシリーズの最初の機種として登場することだ。続いてD503i(三菱電機製),N503i(NEC製),SO503i(ソニー製),P503is(松下製)が登場する。
これらの機種は,JATE,TELECの認定もほぼ取得済みであり,2001年の3月までにはお目見えすると思われる。
そろそろ「Java搭載」という以外のスペックも気になってくる時期だ。各社報道,インターネット上の噂サイトの情報をまとめてみよう。503iシリーズ共通のハードウェア的特長は以下のようになる。
「すべてカラー液晶」だということと,「16和音」に注目。現在のドコモ端末の着信メロディはほとんどが4和音以下だ。メモリースティック対応の携帯「C404S」と「SO502i」はほとんど同じ端末だと思われているが,auのC404Sは16和音,ドコモのSO502iは3和音なのだ。
形状は,先日香港で開催された「ITU Telecom Asia 2000」で全機種のモックアップが公開されたばかり。P503i,F503iがストレート,D503iがフリップ,N503i,SO503i,P503isが折りたたみと,502iシリーズに倣って多彩に用意される模様だ。色も,各社3色程度用意される。
各社連文節変換機能を搭載してくるのも,大きなポイントだ。特に,D503iは「ATOK」を搭載してくるといわれている。
503iシリーズの中で最軽量は,またしても「P」がゲット。75グラム程度の模様だ。それだけでなく,「ダンスダンスレボリューション」「テトリス」「モグラーDX」という3種類のゲームも内蔵されるという。
「P」「F」から少々遅れて登場する「D」「N」では,4096色液晶が搭載される。「P」「F」は256色液晶ということなので,1ヵ月ほど待ってみるのもいいかも。
「N」「F」には,ADPCMと呼ばれるサンプリング音源が搭載される。人の声なども再生できるのがADPCMの特徴だ。ADPCM対応音源LSIとしてはヤマハYMU759」が挙げられる。
iモードが実質的に世界標準になる……という話はよく最近ささやかれるが,503iで端末もドコモ一色になる可能性さえ出てきた。
503iの端末を製造するメーカーは,NTTドコモおなじみの「P」「F」「D」「N」だけではなさそうだ。「SH:シャープ」,「ER:エリクソン」,「M:モトローラ」,「SA:三洋」などこれまでほとんどNTTドコモの端末を出していなかったメーカーの503i情報まで,インターネット上には出回り始めている。
503iは,日本の端末市場を総なめにするのか? どの機種を買おうか,インターネットでも見て考えながら正月を過ごすのもいいかもしれない。
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