News | 2001年2月28日 04:08 PM 更新 |
昨年来,その存在は知られていた低電圧版モバイルPentium III/700MHzが「Intel Developers Forum 2001」で発表された。
また,Intel上級副社長のPaul Ottelini氏は,今四半期中(従って1カ月以内)にモバイルPentium III/1GHzも出荷すると正式にアナウンスした。基調講演にソーテック製の1GHzプロセッサ搭載薄型ノートPCを持ち込み,薄型軽量ノートPC(もちろん,あくまで米国の基準でだが)で1GHzプロセッサが動作することをアピール。サンプルの0.13μメートルプロセス版Pentium IIIを搭載したDellのノートPCも披露した。
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モバイルPentium III/1GHzを搭載したソーテックのノートPC |
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0.13μメートルプロセス版Pentium IIIを搭載したDellのノートPC |
モバイルPentium IIIは,今年後半に0.13μメートルプロセスへの切り替えで,より高速,より低消費電力な製品が登場する予定だ。0.13μメートルプロセスのPentium IIIは,かつてPentiumからPentium IIへの移行期にモバイル向けプロセッサとして活躍した「Tillamook」と同じ役割を果たすことになるだろう。Tillamookは,コンパクトなダイサイズでパフォーマンスと消費電力のバランスに優れ,多くの先進的なノートPCを生み出した。同様の効果をノートPC市場にもたらすことを期待したい。
また,年内に製品発表は予定していないものの,Intelは低消費電力にフォーカスした新プロセッサの開発を進めている。未出荷に終わったノースブリッジ統合型プロセッサの「Timna」をデザインしたイスラエルのチームが担当しており,やはり統合型プロセッサになると噂されている。
一方,デスクトッププロセッサの分野では,Pentium 4とSDRAMを利用可能なチップセット「Brookdale」の組み合わせで,小型,高速,低価格のPentium 4搭載機を今年後半に向けてアピールしていく姿勢を改めて強調。
Ottelini氏の基調講演では,HPと共同開発した小型PCにPentium 4/2GHzを搭載し,パッシブヒートシンクで動作させていた。0.13μメートルにシュリンクしたPentium 4(Northwood)とともに,2001年のクリスマス商戦へと売り込みをかける。
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