News 2001年4月6日 09:15 PM 更新

フュージョン,通話障害の解消を宣言

サービス開始直後から2種類の通話障害に悩まされていたフュージョン・コミュニケーションズだが,一応の復旧を宣言した。8日にはすべての機能が正常化する予定だ

 フュージョン・コミュニケーションズは,4月1日から発生していた通話障害が解消されたことを発表した。5日未明に障害を回避するための作業を終了し,検証の結果,再発の恐れはないと判断したという。

 サービス開始直後に発生した通話障害は,同社のネットワーク上で使用しているゲートウェイ(音声処理装置)の通話経路制御プログラムと,エコーキャンセラー(ノイズ処理機構)制御プログラムの不具合が重なった複合的障害だった。利用者からの問い合わせで2日に障害を確認し,3日にはネットワーク構成の切り替えとエコーキャンセラー解除という暫定措置を実施,一応の復旧をみた。5日早朝から通話回路制御プログラムの改修作業にとりかかり,午前6時20分をもって完了。同時にネットワーク構成も本来のものに戻された。その後,24時間の検証において障害は一度も発生しなかったという。

 4月1〜3日には300件近い問い合わせが利用者から寄せられたが,「5日には,報道を見た利用者からの問い合わせが幾つかあっただけで,障害の報告はなかった」(同社)。

 なお,現在は,エコーキャンセラーが効いていないため,「一部通話の際に,若干反響する可能性はある」(同社)が,通話には支障ないレベルだという。こちらも明日7日からノイズ処理機能の投入および調整を行い,全作業が終了するのは8日になる予定だ。

4月1日 サービス開始,障害発生で問い合わせが相次ぐ
4月2日 2つの障害を確認,原因究明へ
4月3日 暫定措置
4月4日 原因判明。午後には伝送装置の一部が故障
4月5日 午前6時20分,通話回路プログラム改修完了
4月6日 24時間の検証後,復旧を宣言
4月7日 ノイズ処理機能再投入および調整作業へ
4月8日 全作業終了,正常化の予定

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[芹澤隆徳, ITmedia]

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