News | 2001年5月8日 10:05 PM 更新 |
マイクロソフトは5月8日,「Microsoft Office XP」の発売日は6月8日だと発表した。価格はいずれもオープンプライスだが,推定小売価格は標準仕様の「Office XP Standard」が5万7800円(通常版)/2万8000円(アップグレード版)などとなっている。
Office XPシリーズの推定小売価格
製品名 | 通常 | アップグレード | アカデミック |
Office XP Professional |
― | 4万1800円 | ― |
Office XP Professional | 6万9800円 | 3万7800円 | 3万2800円 |
Office XP Standard | 5万7800円 | 2万8000円 | ― |
Office XP Personal | 4万4800円 | 2万1800円 | ― |
Office XP Developer | 9万4800円 | 4万9800円 | 4万5800円 |
注:各パッケージに含まれるソフトは別表を参照
OEM版の「Office XP Personal」を搭載したPCは,エプソンダイレクト,エプソン販売,コンパックコンピュータ,シャープ,ソーテック,ソニー,デルコンピュータ,東芝,NEC,日本アイ・ビー・エム,日本ゲートウェイ,日本ヒューレット・パッカード,日立製作所,富士通,松下電器産業が5月25日より順次発売する予定。既に,東芝,松下の2社がOffice XP搭載ノートPCを発表している(別記事1,別記事2を参照)。
なお,Office XPに含まれる各製品の単体パッケージ版としては,まず6月8日に「FrontPage 2002」「Publisher 2002」が発売される。7月13日には「Word 2002」「Excel 2002」「Access 2002」など主要ソフトがリリースされる。
Office XPの特徴的な機能として,ユーザーに次の作業の“お伺いを立てる”スマートタグがある。マイクロソフトによれば,アドバンスソフトウェアの「Yubin7」,ジェイシーエヌランドの「おまかせ OFFICE! XP サラリーマン金太郎・IT革命サバイバルシリーズ」,ナルボの「e-スタンプ」がOffice XPの「スマートタグ」機能への対応を表明しているほか,マイクロソフトのWebサイトでは,MSNの地図情報や天気予報サービスをOffice XPからシームレスに利用できるスマートタグを提供する予定だという。スマートタグの詳細は「Office XPの目玉となる2つの機能」の記事を参照のこと。
また,サポート面では,これまでの90日間の期間指定や回数制限制ではなく,インシデント制を採用している。これは,1つの質問が解決されるまでサポートを継続するというもので,Office XPでは4つの問題についてサポートを受けることが可能だ。ただし,「質問は最小単位での受け付けとなる」(マイクロソフトの阿多親市社長)とのことで,「年賀状の作り方が分からない」のように漠然とではなく,「年賀状を印刷できない」など具体的な質問をしなければいけないという。
さらにマイクロソフトでは,Office XPリリースキャンペーンとして,「Office XP エクスペリエンス キャンペーン」を実施。銀座ソニービルや秋葉原駅構内,なんば駅ビルなどにOffice XPの体験コーナーを設置する予定だ。
企業向けキャンペーンとしては,ボリュームライセンス(Open LicenseおよびSelect)において,契約後2年間にわたり常に最新版の提供を保障する「Office Professional Upgrade Advantage」をOffice XP Professionalアップグレード版と同価格で提供するキャンペーンを実施する。期間は5月1日から9月30日まで。通常はアップグレード対象外である「Office 95」以前の製品からのアップグレードも可能だ。
同日より開幕した組み込み製品の開発者会議「Microsoft Developers Conference 2001」の基調講演を終え,Office XPのローンチにやって来た米Microsoft社長兼CEO(最高経営責任者)のSteve Ballmer氏は,「SharePoint」やスマートタグなどの機能を挙げながら,「Office XPの最大の特徴は作業効率の向上にある。それは,個人に限ったものではなく,プロジェクト―チームの共同作業もそうであるし,企業全体でも効果を発揮する」とOffice XPを売り込んだ。
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ここでも熱弁を振るったBallmer社長 |
「Office XPは,XML革命に向けたはじめの一歩だ。2〜3バージョン先には,真の意味でシームレスな情報統合が可能になるだろう」(同氏)
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