News | 2001年5月16日 10:10 PM 更新 |
ソニー・コンピュータエンタテインメントは5月16日,米RealNetworks,米Macromedia,ならびに米Cisco Systemsの3社と提携することで基本合意した。提携の内容は「プレイステーション2」(PS2)で提供予定のネットワークサービス拡充に向けたもの。SCEIは昨日,米America Onlineとオンラインコンテンツの供給で提携するなど,「E3」(Electronic Entertainment Expo)の開幕を前に積極的な提携戦略を推進している。
RealおよびMacromediaの提携により,PS2には「RealPlayer 8」などのストリーミング再生ソフト,ならびに「Macromedia Flash」が搭載されることになる。さらに,PS2のSDK(Software Development Kits)にはRealPlayerが組み込まれ,開発者はストリーミング機能を利用したゲームなどの開発が可能になるという。
また,ストリーミングコンテンツの著作権保護方式には,SCEIが開発している「DNA-S」(Dynamic Network Authentication System」を利用する予定だ。DNA-Sは,PS2に埋め込まれている固有IDを認証に利用することでコンテンツを再配布できなくしようというもの(詳細は2月21日の記事参照)。なお,PS2版Flashについては,E3会場でデモンストレーションを行う予定になっている。
一方,Ciscoとの提携では,PS2用のIPv4/IPv6プロトコルデュアルスタックの開発に取り組む。Ciscoはもともと,PS2用にIPv4のプロトコルスタックを供給する計画だったが,近い将来のIPv6の導入を見込み,デュアルスタックを開発することにした。「IPv6はブロードバンドネットワークを支える基礎になるもの。そしてPS2は,家庭用エンターテインメントプラットフォームとして初のIPv4/IPv6デュアルプロトコルスタック搭載端末となる」(SCEIの久夛良木健社長)。
なおPS2のSDKには,IPv4プロトコルスタックならびにIPv4/IPv6プロトコルのデュアルスタックが含まれることになる。
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