News:っぽいかもしれない | 2002年2月9日 01:37 AM 更新 |
エントリーされたロボットは全部で38台。みな趣味で作っている人(ホビーイスト)たちの作品だ。時間とお金とをやりくりして*2,作り上げたものたちだ。「家庭が崩壊寸前です」なんていう冗談も飛び交っていたけど,あんまり冗談じゃないのかもしれない。そういえば,今回は女性の制作者は一人もいなかった。まだ,ロボットは“オトコノコ”たちのものなのかなぁ。
さて,プレスプレビューでは実際のロボットによるデモンストレーションも行われた。まず登場したのは,株式会社ベストテクノロジーのFREEDOM。これは,大会に出場するものではない。出場マシンはきっといまごろ調整の真っ最中だろうし,なにより今日ここでうっかり壊れたら目も当てられないものね。
なんて思っていたら,実際に大会に出場するロボットも登場したのだ。エントリーナンバー001の吉村浩一さんの「R-BlueIII」。びっくりである。
rb3-punch.mpg 腰の入ったパンチ(1.3Mバイト)
下馬評では,このロボットが優勝候補の筆頭だ。みんなが「打倒吉村!」って掲げるくらいのもの。確かにすごい。西村ロボットクラブの「NR-TWO」(こちらは出場しないロボット)相手に必殺技を仕掛ける。名づけて「マトリックス」。新しく覚えてきた技なのだそうだ。
NR-TWOも負けてはいない。腕立てふせという大技を見せる*3
。ところで,アナウンスされていた先行者の開発者の馬先生は,今日はまだいらっしゃらなかった。パネル展示とVTRの上映はあったのだけど。これも,明日に期待。
あけて2月2日の土曜日,予選会だ。ホールの壁際は机が並べられ,参加するロボットが展示されている。というより,みんな最後の調整に余念がない。観客もプレスも大勢詰めかけていて,ホールがとても狭くなってしまった*4
。*2 多くのロボットの関節部分に使われている高トルクのサーボモータは,ひとつ1万円くらいする。(素直な設計なら)ロボットの自由度の数はモータの数だと思っていいから,自由度をあげようとするとどんどん1万円札がとんでいく。サーボモータじゃない安い普通のモータを使ってなんとかしようというアプローチもありえるのだけど,そうなると今度は制御がとっても大変になる。いずれにしても大変。
*3 腕立てふせのあと,ちゃんと起き上がるのがとってもえらい。
*4実際,見るのに辛くなるくらい混んでしまった。おそらく主催者が考えていた以上に人が集まったのだろう。