News 2002年6月7日 10:10 PM 更新

高速レスポンスに“感動した!”――カシオ「EXILIM」

5月13日に発表されたカシオ計算機のカードサイズデジカメ「EXILIM」は、デジカメの基本性能を押さえたスペックを超小型のボディに収めている。この話題の新製品を発売前に触ることができたので、その実力をチェックしてみた

 5月13日に発表されたカシオ計算機のカードサイズデジカメ「EXILIM」。134万画素(有効124万画素)1/2.7型の正方画素原色CCDを搭載し、液晶ディスプレイ、フラッシュ、メモリスロットと、デジカメの基本性能を押さえたスペックを超小型のボディに収めた話題の新製品だ。6月21日の発売前に触ることができたので、その実力をチェックしてみた。


カシオ計算機のカードサイズデジカメ「EXILIM」

 EXILIMの最大の特徴は、「液晶ディスプレイモニタを搭載したデジカメとしては世界最薄」(同社)となるそのサイズだ。

 カードサイズをうたう製品ではお約束事の“名刺ケースに入れてみる”というのは、開発者インタビューの時にすでにやっている。今回はそのサイズを紹介するために、ジーンズのポケットに入れてみた。EXILIMのサイズは、88(幅)×55(高さ)×11.3(厚さ)ミリ(上位モデルは厚さ12.4ミリ)。幅や高さはちょうど折りたたみ式ケータイと同じ大きさで、厚さでは半分ほどしかない。ジーンズのポケットに入れても、出っ張らずジャマにならないのも、約11ミリという厚さのおかげだ。


ジーンズのポケットに入れても、出っ張らずジャマにならない

 この“小さくて薄い”デジカメをポケットに入れて、街に出てみた。EXILIMは「日常の1コマを気軽に撮影できる」ことを目指して作られている。撮りたいと思った瞬間にすぐ撮影するためには、簡単に取り出せるコンパクトなボディとともに、“高速応答性”が重要だ。EXILIMは新開発のLSIによって、スイッチを入れて約1秒でスタンバイとなる「高速起動」、約0.01秒の「レリーズタイムラグ」(シャッターを押してから実際に撮影に入るまでの時間差)、約0.6秒間隔で撮影できる「高速撮影」という、3つのクイックレスポンスを実現している。


EXILIMで撮影した画像(クリックで元画像)

 実際に使ってみて、そのレスポンスのよさにあらためて驚かされた。ポケットから取り出す時に人差し指で電源ボタンを押すと、構えた時にはもうシャッターが押せる状態となっている。その後は、ほとんどタイムラグ無しでシャッターをバシバシ切れるという印象だ。これなら、シャッターチャンスを逃すことはない。高解像度化を推し進めるためにレスポンスを犠牲にしているデジカメが増えているだけに、高速応答性のEXILIMにはZDNet編集部内でも「感動した!このレスポンスの良さは取材で活躍しそう」と評価が高かった。



このような何気ない街の日常的な風景を、気軽に撮影できるのがEXILIMの魅力

 どんどんシャッターを押していけるレスポンスの良さがEXILIMの売りだが、気が付くとメモリカードが一杯になってしまって肝心な時に撮影できないのでは困ってしまう。

 EXILIMではメモリカードが一杯になったときのために、画像記録用フラッシュメモリを本体に内蔵している。用意されている内蔵メモリは約12Mバイトで、1600×1200ピクセルの高精細モードで10枚、640×480ピクセルのエコノミーモードなら120枚の画像が保存できる。ただし、メモリスロットにSDカードが入っている場合は、内蔵メモリは機能しない。内蔵分はあくまでも緊急用として使うと考えれば、SDカードを抜かないと内蔵メモリが働かないという仕様は正しい選択だろう。

 撮影した画像は、EXILIM本体内で640×480/320×240ピクセルにリサイズできる。SDメモリーカードスロットを装備したPHSや携帯電話を介して画像を送信する時に、ファイルサイズを小さくできるこの機能は便利だ。


リサイズした画像は、SDメモリーカード経由でPHSやケータイで送信

予想よりもイケル!?EXILIMの近接撮影

 EXILIMの正式なスペックを発表会で知って、唯一残念に思ったのが「撮影可能距離が“約1メートルから”」という点だ(別記事を参照)。被写体にグッと近寄れるのが、この手の小型デジカメのメリットのはず。だが、世界最薄の名刺サイズデジカメ「eyeplate」でも、最短撮影距離60センチとEXILIMよりスペック上で有利ながら、ラーメンの撮影では見事にピンボケ画像となっていた(別記事を参照)。

 今回、ダメでもともとでラーメンを撮影してみたところ、思ったよりもキレイに撮れた。前回のeyeplateと同様に席に座ったまま撮影したので、ドンブリまでの距離は約40センチぐらいしかないにもかかわらずだ。しかし、やはりキレのよい画像とは言い難い。


EXILIMでラーメンを撮影。思ったよりもキレイに撮れた

 ラーメンの食べ歩きを趣味とし、ホームページに画像を掲載している知人に聞いた話しでは、店内でデジカメを取り出して撮影するという行為に一番気を使うという。このようなシーンでも、ポケットからサッと取り出せるカードサイズデジカメなら周囲に気を使わず撮影できるだけに、近接撮影はぜひサポートしてもらいたいところだ。

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[西坂真人, ITmedia]

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