News:ニュース速報 | 2002年8月29日 02:42 PM 更新 |
東芝とNECは8月29日、青色レーザーを使った次世代DVD規格をDVDフォーラムに提案したと発表した。次世代DVD規格では既に、ソニーなど日欧韓のメーカーが「Blu-ray Disc」を発表しており、業界が分断される可能性がある。
東芝とNECが提案したのは、波長405ナノメートルの青紫色レーザーを使う次世代DVD規格。片面1層15Gバイト、2層30Gバイトを記録できる。データ転送速度は36Mbps。また片面1層20Gバイトの書き換え型ディスクも提案。2層40Gバイトのディスクも順次提案するとしている。
両社の規格は、対物レンズの開口数(NA)を現行DVDと同じ0.65にしたほか、0.6ミリのディスクを貼り合わせた構造を採用。互換性を確保した。現行のDVDメディア製造ラインで生産が可能でコストを抑えられるとしている。
また「Blu-ray Disc」とは異なりカートリッジを使用しないため、スリムさが求められるノートPCドライブなどに適しているほか、現行DVDと同じ構造を採用したことで2層ディスクの実現が容易で大容量化しやすいとしている。
両社はそれぞれ独自に次世代DVD規格の研究を進めていたが、互いに技術内容を検証し、1つの規格案として提案することにしたとしている。
規格案の概要は以下の通り。
再生型 | 書き換え型 | |
容量 | 1層15Gバイト、2層30Gバイト | 1層20Gバイト、2層40Gバイト |
フォーマット | UDF | |
データ転送速度 | 36Mbps | |
ディスクサイズ | 直径120ミリ、厚さ1.2ミリ(0.6ミリ×2) | |
レーザー波長 | 405ナノメートル | |
対物レンズ開口数 | 0.65 | |
トラック構造 | − | ランド&グルーブ |
再生信号処理 | PRML | |
変調方式 | 2/3変調 |
[ITmedia]
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