News | 2002年9月11日 11:59 PM 更新 |
ソニーグループが9月14、15日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催するエンタテインメントイベント「ソニードリームワールド2002」。一般公開に先駆けて行われた内覧会を“ちょっとだけ”見てきたので、注目の展示をいくつか紹介しよう。
実は今回の内覧会は、もともと販売店や関係者を対象にしたもの。ソニードリームワールド2002と併催されるVAIO EXPO2002の事前説明会に集まったマスコミ関係者に、少しだけ公開されたのだが、その時間はわずか1時間半ほど。つまり時間的に“ちょっとだけ”しか見れなかったわけだ。マスコミ向けの正式な公開日は一般公開の前日に用意されているので、会場の詳細は9月13日のプレスデーの記事で紹介したい。
なお、この日公開されたのは、「VAIO EXPO2002」「Imaging」「Music」「ベガシアター」の4つのエリアで“ネットワークにつながる楽しさ”が体験できる「エレクトロニクスゾーン」。“モモの庭付き一戸建て”が出現すると予告されている「エンタテイメントゾーン」は、公開されなかった。
エレクトロニクスゾーンの中央を占めるVAIO EXPO2002では、先日発表されたバイオシリーズの秋モデル(デスクトップ/ノート)が一堂に会している。中でも注目を集めていたのが、未来バイオのコンセプトモデルを紹介するコーナー。ただし、スペックや発売時期、価格などは「あくまでも将来の方向性を示したものなので、スペックなど具体的な点は決まっていない」(同社)とのことだった。
会場では、Bluetooth関連の展示も多い。新技術を紹介するコーナーでは、BluetoothのAudio Profileに対応したBluetooth Audioモジュール(プレーヤー)が参考出品されていた。Bluetooth Audioプレーヤー内の曲やバイオの音楽データを、カーオーディオやミニコンポにワイヤレスで送信し、聴くことができる。また、カーオーディオシステムでは、 Hands Free Profileに対応したBluetooth内蔵携帯電話を使ってハンズフリーシステムにもなるという。
BluetoothのBIP(Basic Imaging Profile)に対応した機器同士による画像データ受け渡しも紹介されており、先日発表したBluetooth対応デジカメ「サイバーショットDSC-FX77」で撮影した画像を、Bluetoothメモリスティックを搭載したBIP対応のモバイルプリンタ(参考出品)にワイヤレスで送信してプリントアウトしたり、Bluetooth携帯電話をリモコンシャッター代わりにするデモンストレーションが行われた。
また、ソニーエリクソンのコーナーでは、Bluetoothを利用したハンズフリーシステムや、手書きデータをBluetoothで無線送信できるアノトペン(ChatPen)を展示していたほか、Bluetooth機能を搭載したスマートフォンも紹介されていた。
ソニーが展示に力をいれていたのが、先日のバイオ秋モデルとともに発表されたネットワークメディアレシーバー「RoomLink」だ。ハードウェアMPEG2デコーダを搭載し、映像・音楽・静止画といったコンテンツを、ネットワーク経由で離れたテレビやオーディオ機器に転送。Vaio Mediaを使ってバイオ内のコンテンツを家中で楽しむことができる。会場では、同社の大画面TV「WEGA」との連携をアピールしていた。
最後に、筆者のイチオシは、参考出品のAIBO用キックボード「スピードボード」。ギリギリAIBOの足が地面に届くぐらいの高さのキックボードにAIBOがまたがり、ピンクボールを追いかける様子は、AIBOファンならずとも必見だ。キックボードにはちゃんとハンドルも用意されており、前足を使ってハンドルを操作し、方向転換も行えるという凝った作りになっている。
残念ながらこのキックボードAIBOは自律走行はできず、ピンクボールを追うか、8の字など決められたコースを回るといった動作しかできないとのこと。しかし、地面を蹴った後に前足(両手?)と後ろ足を伸ばして滑っていく様子は、ムチャクチャかわいらしく、AIBOユーザーなら絶対手に入れたいアイテムとなること請け合いだ。時期は未定だが、商品する予定だという。
なお、キックボード対応AIBOは200系で、くま犬(ERS-31x系)やパグ犬(ERS-31L)は「足が短くて地面を蹴れない」(同社)らしい。
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[西坂真人, ITmedia]
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