News | 2003年1月23日 03:10 PM 更新 |
ソニー・ミュージックエンタテインメントが導入を始めたレーベルゲートCDは、セカンドセッションにパソコンに複製できる圧縮音源ファイルを記録している。1度目の複製は、もちろん無料だが、2度目以降は有料。
その複製手順はこうだ。まず、最初のステップが、ネットワーク認証。パソコンにレーベルゲートCDを挿入すると、PID(Postscribed ID)を読み出し、ネットワークに認証し、初めてか2回目以降かがチェックされる。
次のステップがMAGIQLIPがあるかどうかを確認だ。MAGIQLIPがあれば次のステップへ。なければ、あらかじめCDに記録されているMAGIQLIPをインストールされ、その後、ハードディスクへの取り込みが行われる。
ただし、この段階では、まだ、曲に鍵がかかったままで、複製した圧縮音源を再生することができない。再生を行うためには、鍵を入手する必要があり、ハードディスクへ圧縮音源ファイルを複製した後起動するウェブブラウザを使用して行う。もちろん、この時に2度目以降ならライセンスの購入処理が入る。
鍵を入手した後は、OpneMG対応機器に対して3回までチェックイン/チェックアウトを使用して複製することができる。「コピーできる機器は、3回まで。ちょうど音楽配信と全く同じです」(ソニー・ミュージックエンタテインメント 広報部 課長 井出靖氏)。
また、鍵を入手する際には、個人情報の入力が求められる。「1回目の複製の時にお客様からいただく個人情報は、メールアドレスだけです。これは、ユーザーサポートで必要となると考えられるからです。つまり、支払いが発生しない限り、それ以外の情報はいただきません」(井出氏)。
2度目以降に支払う必要があるライセンス価格は、CD全体に設定されており、1曲づつ購入するということはできないという仕様。現在公表されているものを見ている限りでは、音楽配信と同じ1曲あたりに換算すると「200円」に設定されているようだ。
しかし、まとめ売りが前提となっているため、4月以降導入が予定されているアルバムでは、当然シングルCDよりも多くの曲が収録されることになる。例えば、10曲入りのアルバムを購入すると、現在の価格設定では「2000円」のライセンス価格が必要ということになる可能性がある。これはけっこうな出費だろう。
同社によるとレーベルゲートCDは、レンタル店にもまったく同じものが提供されるという。このため、変な話だが、初めて借りるユーザーのみがセカンドセッションの圧縮音源ファイルを無料で入手することができる“特典”付きになる可能がある。
「当社としては、レンタル店にも同じものを出します。レンタル店が事前に1回目の無料ライセンスを取得してからレンタルを始めるといった処理を行わない限り、最初に借りるユーザーのみが無料で圧縮音源ファイルを複製できるということになりますね」(井出氏)。
[北川達也, ITmedia]
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