News 2003年6月19日 08:00 PM 更新

ついにベールを脱いだ巨大ロボットPC「桜花」

以前はギンギンの「ハードボイルドPC路線」だったルーポ。今では「球形PC」「段ボールPCケース」と色物路線で突っ走る。その究極製品「噂のロボットPC」。その謎の実力がついに明らかになる。といっても別に戦うわけではない。

 ルーポは6月19日、これまでシルエットだけが公開されていた、巨大ロボット型PC「桜花」の詳細を発表した。6月20日からLaOX ASOBIT CITYの6Fで展示される。

 販売は、ルーポWebサイトとASOBIT CITY店頭で6月20日から開始。価格は「完成品パッケージ」で6万9800円。ユーザーが組み立てる「組み立てキットパッケージ」で4万9800円。6月20日から7月中に購入したユーザーには、「勇者の剣」がプレゼントされるキャンペーンを行っている。


ついにベールを脱いだ巨大ロボット「桜花」の勇姿。なんと、というか、やっぱりというか、素材は段ボール。これで身長200cmとは立派


キャンペーン期間中に手に入れられる渾身の一撃「勇者の剣」を携えた桜花。このぶっとい剣の全長は168cmと桜花とほぼ同じサイズ。この手の武具は、特撮戦隊御用達ロボット必須アイテム


ごつい体つきに似合わず、つぶらな瞳のかわいいやつ。瞳の奥にLEDを埋め込んで、HDDアクセスランプやパワーランプとして光らせることも可能。顔の両脇にあるスピーカーはオプション扱いで価格は2000円。これがないと「あっさりした感じ」になるので、できたら購入しておきたいところ

 桜花の材質はルーポ得意の「段ボール」。「段ボールPCBOX」に続く、BOXMASTERとの共同開発PCケース第2弾の製品だ。桜花のスペックは以下のとおり。

身長200cm
体重5kg
首周り65cm
胸囲154cm
腕周り52cm
腕の長さ73cm
足回り72cm
足の長さ95cm
勇者の剣165cm

 スペックとして、胸囲、首周りなどが公開されているPCケースは史上初。残念ながら誘導弾、レーザーなどの武装は本体に内蔵されていない。

 稼動部分は首、肩、腕、手首などの27カ所。この関節部分が今回BOXMASTERによって考案された「匠の技」。ドーナッツ状円盤と切り込みを入れた角柱上の骨材を組み合わせることで、段ボールによる稼動機構を可能にしている。


腕の関節部分。段ボール職人集団であるBOXMASTERは、桜花も「オール段ボール」で組み上げてしまった。今回の注目ポイントは稼動機構。意外にも単純な仕組みで関節の動きが再現されている


稼動機構は2つの部品で構成されている。円盤状の部品を支えにして、中の骨材が回転する仕組みだ。ところで、この稼動機構、ちょっと考えると、組み立て方法に迷ってしまうはず。骨材より穴の小さいドーナツ部品を、どうやって組み合わせればいいのだろうか。



その答えがこれ。板状のパーツを巻いて骨材を作るが、まずは変形ひし形に巻いてやると、上の画像のように小さな穴を通せる。それから、巻いたパーツを正方形に成型すると、下の画像のように、骨材の切り欠きに円盤がはまってくれる

 企業のイベント向け特注製品のはずだった桜花だが、ルーポのWebサイトで「巨大ロボットPC開発中」と告知されてからの反響が、予想を上回るほど大きかったために、急遽、一般ユーザーにも販売することになったらしい。

 予告では「巨大ロボットPC」となっていたが、今回はPCが組み込まれていない「ケースユニット」として販売される。桜花の胸の部分は広い収納ベイが設けられており、ここにPCユニットを搭載するようになっている。

 組み込み用PCについては、ルーポWebサイトから「段ボールPCBOX」にVIA EPIA-800、HDD20Gバイト、CD-ROMドライブ(最大24倍速)、メモリ128Mバイトを組み込んだシステムを7万9800円で購入できる。


胸に設けられた「収納ベイ」。胸の部分がバイタルパートになるのは、ミリタリーロボットアニメのお約束。ルーポでは、段ボールPCBOXをそのまま収納することを考えている。これは下部の狭い底面積に合わせているためだが、水平断面積が広い上部にマザーボードを配置できるように、ユーザーが工夫すれば、miniATXマザーもいけそうな雰囲気だ


胸に輝く「桜花の紋章」。なんとなく「こんにちは万博」と思うのは記者が四十路目前だからか。ルーポではユーザーからの要望で、オリジナルマークやロゴのサービスも予定している

 組み立てキットはパーツ点数100個以上。組み立て方法はルーポのWebサイトで写真入で公開されるが、それでも完成するには「それなりの覚悟が必要」(ルーポ)。熟練のBOXMASTER職人で、組み立てに4時間程度かかる。「普通の人が組み立てたら1日では終わらないかもしれない」(ルーポ)。

 このあたりの救済方法は現在考案中だが、「完成品との差額と配送費用を負担していただければ、戻してもらったパーツを我々が組み立てて送り返すことも考えている」(ルーポ)。また、組み立て中に破損した場合も、実費負担で再配布するサポートも考えているようだ。

 素材が段ボールということで、さすがに自立は出来ない。そのため、立たせるためにはオプションのスタンド(価格2万円)で支えるか、天井から糸で吊る必要がある。


BOXMASTERによって、段ボールとは思えないほどしっかりと作られている桜花だが、さすがに5kgの自重を支える仕掛けは内蔵できなかった。ルーポは「天井から糸で吊るせる」とは言うものの、一般家庭ではオプションのスタンドで支えるのが無難だろう

 また、27カ所の稼動部分によってポーズを自由につけられるが、稼動部分に固定機構を備えていないため、ポーズを維持するためにも、スタンドや紐で固定する工夫が必要になる。

 一方で、加工しやすい段ボールを使っているおかげで、ユーザーが自由にカスタマイズできる楽しみもある。ルーポでも段ボールPCBOXと同様、オリジナルロゴサービスを予定している。

 実用云々をいろいろ考える前に、桜花を素材に、工作的カスタマイズを楽しむのも、ずいぶんとPC通な嗜みと思えるのだが、いかがだろうか。

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[長浜和也, ITmedia]

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