News:アンカーデスク | 2003年8月21日 09:00 PM 更新 |
仕切り直して、今度は押し合い。リング中央で2325-RRがダウン。また後転で起き上がろうとする。ところが、ついた足がちょうどリングのへり(かつてアクリル版があったところ)に乗っかってしまう。バランスが取れずに前のめりに倒れる。そうこうするうちに10カウント。ついていなかったけど、後ろに倒れたらリングアウトで大変なことになるところだったかも。
第3ラウンド15秒、HSWR-03の左からのはたきがきれいに決まり、2325-RRダウン。立ち上がるのだけど、HSWR-03が真後にいる形になってしまう。あわてて前に逃げるが、本当にあわてたのか転ぶ。起き上がるが、目の前はリングのはずれだ。
ここで、2325-RRは、さらに前に走ってしまう。操作ミスだ。またへりを踏んづけてダウン。これで3ダウンでノックアウトだ。
ラウンド2−0、審査6−0でHSWR-03が3位。2325-RRは負けたけど強い印象を残した。
決勝
連覇を狙うA-Doと勝てば初優勝のOMNIHEADの対決だ。
第1ラウンド、OMNIHEADはあいかわらず速い。これに横向きに対するA-Do。今回のA-Doは、横を向くのが好きみたいだ。20秒、A-Doが向きを変えに行くところを、OMNIHEADが後ろから引っかけて倒す。
40秒、今度はA-Doが正面からのパンチでOMNIHEADを倒す。A-Doがこの日初めて攻撃らしい攻撃で敵を倒した。続いて、押してくるOMNIHEADを手前にはたくように倒す。A-Doはこういう技が上手い。
このとき、OMNIHEADの頭のパーツ(アクリルの筒状のもの*12)が外れて転がる。悪いことにA-Doがそれを踏んづけて転倒、リングから落ちてしまう(ダウンとはみなされない)。
しかし、A-Doは丈夫だ。リング上に戻されるとすぐに戦いを始める。1分30秒、一度はダウンするが、1分50秒、相手の3度めのダウンを奪い、ラウンドをゲット。
第2ラウンド30秒、OMNIHEADが向かってくるところを、A-Doが左手で相手の腕を外側にはたく。これがきれいに決まってOMNIHEAD転倒。なんだか合気道の技みたいだ。このあたりの技の切れは、さすがA-Do、一日の長がある。
50秒、またも横向きに相手に対するA-Doが、サイドステップで「つっこみ」をするようなパンチ。OMNIHEADは2度目のダウン。これをするためにA-Doは横向きのポジションをとっていたのか。
追い詰められたOMNIHEADは、果敢に攻撃をしかける。1分15秒、右手をA-Doの左手に引っかけて手前に引き倒すが、自分も一緒に倒れてしまう。絡み合っていたのでノーカウント。仕切りなおし後、OMNIHEADは低い姿勢を取り、A-Doの下半身を狙う。しかし、A-Doは安定していて倒れない。金属の当たる音が会場に響く。
OMNIHEADは、さらに下を狙う。それこそA-Doのビーチサンダルを引っかけようとするのだ。しかし、ラウンド終了直前、この手がリングに触れてしまう。足の裏以外の部分がリングに付いたらダウンだ。これで3ダウン。
ラウンド2−0、審査も6−0でA-Doが勝利。ROBO-ONE史上初めての連覇と、初めてのポールポジション優勝をなしとげた。
去年の川崎(第2回大会)のときには、トラブルが減ったという印象を持ったのだけど、今大会ではまたちょっとトラブルが発生してしまった。その中で、決勝進出の2台は、全くのノートラブルであったというのは、やはりさすがだ。
[こばやしゆたか, ITmedia]
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