News:アンカーデスク 2003年12月17日 06:30 PM 更新

HALOの秘密「番外編」
本格SF風「Halo」の魅力とは?(2/2)


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 コヴナント軍は、Haloの解析を進めていく過程で、惑星Haloの地中から知的有機生命体に寄生して繁殖する「フラッド」を発見する。コヴナント達は強力な増殖力と生命力を持ったフラッドを生物兵器とするために培養し、人類撲滅に利用しようとする。

 ところが、コヴナントのフラッド培養実験は失敗。逆にフラッドはコブナントに対して寄生を開始する。コブナント軍の研究施設はバイオハザード状態に陥り、これを好機と見た地球軍は最終兵器Haloの奪還作戦を開始。最終兵器Haloコントロールセンター内ではフラッド対コヴナント対人類の三つ巴戦が展開することになる。

 まったく自分達のことしか考えない利己的な意志の錯綜は、現代社会を微妙に風刺していてスタートレック的だ。

 そんな中、そして突如と現れるのが、第四の勢力である人工知能「フォアランナー」だ。最終兵器Haloの秘密を知っているという彼らの真の狙いはなにか? フォアランナーは、なぜコヴナントでもなく人類でもなく、プレイヤーである機械兵マスターチーフ“だけ”にコンタクトしてきたのか。

 物語後半にはさらに謎が深まり、四つの勢力が互いにシノギをけずる混戦状態にまで変貌する。人類の存亡は? 最終兵器Haloを誰がいつ使うのか? そもそも主人公の命運は? ゲーム前半にプロットされた謎は物語の終盤で見事にすべてが解決する。

 Haloは3DアクションシューティングのスタイルをとったSF小説といってもいいかもしれない。


フラッドは知的有機生命体に寄生する。画面はフラッドに寄生され、食欲だけに支配されたコヴナントたち。フラッド寄生後は人類もコヴナントもない。ただの敵だ


フラッドの恐怖におびえてジャングルを迷走する兵員。視界の悪さも手伝って恐怖感は倍増、パニックに陥る。冷静なのはプレイヤーである機械化兵のマスターチーフだけだ


第四勢力フォアランナー。敵か味方か。ただはっきりしているのはフラッドを毛嫌いしていることだけ。Haloの秘密を理解しているのも彼らだけだ


フォアランナーとコルタナが口論に! ついに明かされるHaloの真実

「ローカライズ」を感じさせない完全日本語版

 11月14日に発売された日本語版は、音声からヘルプ、ゲーム中に表示されるメッセージのすべてが日本語化された「完全日本語版」だ。セリフの音声も、主要なものはもちろん、バックに流れる無線音声までが日本語化されている。いわゆる「洋モノ」ゲームであることを、文字や音声からはまったく感じさせない。

 難易度は四レベルから選択可能で、最も難易度の低いモードを選択すれば、難しいFPSというゲームジャンルにも関わらず、誰でもプレイできるレベルになる。

 ゲームプレイはFPSの標準コントロールである「キーボードで各種操作、マウスで視点移動」というスタイルのほか、ゲームパッドやジョイスティックを接続したXbox版ライクな操作も可能だ。

 これまでも紹介してきたように、ビデオカードは、ビデオメモリ64MB程度のDirect X 8世代のGPU搭載機でも動作するが、作り込まれたビジュアルを余すことなく表示し、なおかつ快適なプレイパフォーマンスを獲得したいならば、ビデオメモリ128MB以上のDirect X 9世代GPU搭載機を奨励したい。



待望のHalo2は2004年夏以降に発売の予定。最初は当然Xbox版からリリースされ、それからPC版が出るものと思われる

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[トライゼット西川善司, ITmedia]

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