MS、欧州連合命令の執行猶予申し立てへ
米Microsoftは6月25日、先に欧州委員会から言い渡された是正措置の執行猶予を欧州連合(EU)の第一審裁判所に申し立てる見通しだ。この問題に詳しい筋が明らかにした。
欧州委員会は3月、Microsoftが欧州の競争法に違反したと認定。4億9700万ユーロの罰金のほか、欧州域内でMedia Playerを組み込まないバージョンのWindowsを90日以内にリリースし、競合各社がWindowsに対応したサーバソフトを構築するのに必要なWindowsコードを120日以内に開示するよう命じた。
Microsoftはこの命令を不服として今月、第一審裁判所に訴えを起こしたが、執行の一時差止請求は別の手続きとなる。
第一審裁判所がEUの決定を支持するか退けるかの決定を下すまでには3~5年かかると見られており、Microsoftはこの決定が出るまでの間、命令の執行猶予を命じる中間判決を出すよう、同裁判所に請求する。不服申し立て、執行猶予申し立てに関する書面とも非公開扱いとなり、一般には開示されない。
第一審裁判所は早ければ6月28日の週にも中間判決を言い渡す可能性があるが、その決定は欧州裁判所に上訴される可能性もある。訴訟自体は第一審裁判所の判事が合議で審理に当たるが、同判所の規程にのっとり、中間判決が本審理の内容に影響を与えることはない。
もしMicrosoftの一時差止請求が認められれば、ソフト市場だけでなくメディア再生ソフトでも独占的な地位を確立できる時間的猶予をMicrosoftに与えてしまうことになり、MicrosoftがEUとの戦いで事実上の勝利を収める形になってしまうと、同社に批判的な向きは指摘する。一方この請求が退けられた場合、同社はほぼ即日、欧州での事業のやり方の変更を強いられることになる。
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