検索広告めぐる商標侵害訴訟、GoogleとOvertureの却下申し立ては通らず
保険会社のGeicoが検索大手のGoogleとOverture Servicesを商標権侵害で訴えている訴訟で、バージニア州の連邦地裁が訴訟継続を認める決定を下した。
この訴訟でGeico側は、GoogleとOvertureがGeicoの名称に関連付けた「スポンサー付きリンク」広告を販売しているのはGeicoの商標侵害に当たると主張。GoogleとOvertureは訴訟の却下を求めていたが、バージニア州東部地区連邦地裁のレオニー・ブリンケマ判事はこの却下申し立てを退けた。
Geicoが商標を持っている名称に関連した権利をGoogleとOvertureが広告主に販売しているのは、Lanham Actと呼ばれる米連邦法の下で商標権侵害、不実記載、商標希釈に当たるとGeicoは訴えている。
8月6日に開かれた口頭弁論でGoogleとOvertureは、Geicoの名称はスポンサー付きリンク表示を決める内部のコンピュータアルゴリズムでしか用いていないなどとして、商標権侵害の訴えは無効だと主張していた。
ブリンケマ判事の裁定は8月25日に下されたが、これまで各社が公表していなかった。裁定書のコピーによれば、同判事はGoogleとOvertureの主張を一蹴、両社がスポンサー付きリンク用に広告用語を販売していることから、Geicoの商標を不正に利用した責任を問われる可能性はあると指摘している。
広告用語の販売が実際にLanham Actまたはバージニアの州法に触れるかどうかについては判断せず、「事実認定が完了するまでこれに関する決定を出すことはできない」と述べている。
この裁定では、Geicoがバージニア州法を根拠としていた別の2件の訴えは退けた。
今回の裁定についてGeicoは、商標権侵害と不正競争の訴えが退けられなかったことを歓迎するとの談話を発表。Google、Overture 、Yahoo!にもコメントを求めたが返答はなかった。
この訴訟に詳しい筋によれば、バージニア州東部地区連邦地裁は「国内で最も動きの速い連邦裁判所」という定評があり、Geico対検索エンジンの争いは迅速に進むかもしれない。Geicoは5月に提訴したばかりだが、今年末か来年初頭には審理が始まるかもしれないとこの筋は伝えている。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
5
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
6
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
9
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
10
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR