メディ・シネマという新しい形~GSK、うつ病啓発ネットシネマ「第三の訪問者」配信
製薬会社のグラクソ・スミスクライン(GSK)は、精神科医の名越康文氏の協力のもと、「うつ病」とは何かを伝えるメディ・シネマ「第三の訪問者」を制作し、無料配信すると発表した。
医療従事者専用のドクターエディションを9月27日(月)より、一般向けのペイシェントエディションを10月下旬より提供。1話1テーマで、各話約10分にまとめた全8話を、毎月1本配信する。
出演は阿部薫、美木良介、匠ひびき等、パルコグランバザールのCMやエバンス(ブラッドピット篇)などを手掛けてきた菅井浩二が監督を務める。
◆第三の訪問者
総合診療科に勤務する青年医師・直利荘太郎(阿部薫)は、あるとき倦怠感や判断力の低下など、自分の変化に気づき始める。そんなとき、謎の男・藪完治(美木良介)に出会いある言葉を掛けられる。その言葉とは、そして藪の正体とは……。直利の苦悩、患者の抱える不安、藪の過去が一つ一つ解かれて行く課程を通して「うつ病」とは何かを伝えていく。
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出演者を代表して制作発表会に出席した美木良介氏。「一人でも多くの方に見ていただきたい」と語った来場できずビデオメッセージで参加の阿部薫氏。「(役を通じて)医師と患者の関係がすごく近いということを感じた」という
重いテーマの中にも、“なおりそう”たろう、“やぶ”“完治(かんじ)”といった役名に、脚本家・宮内裕美子のユーモアのエッセンスが盛り込まれているのも面白い。監督が「何かを感じ、何かをつかんでいただきたい」と語るこの作品を、決して他人事ではない「うつ病」という病気を考えるきっかけにしてみてはいかがだろうか。
配信帯域は1Mbps・2kbpsの2帯域で、視聴にはWindows Media Playerを使用。ドクターエディションはSo-netが運営する医療従事者専用の無料会員制サイト「m3.com」で、ペイシェントエディションはグラクソ・スミスクライン社のホームページで、いずれも無料提供される。
この作品は、医療と映像メディアの融合を目指した新しいタイプの医療情報メディア「メディ・シネマ」の第1弾として提供されるもの。国内に少なく見積もっても360万人はいると言われるうつ病患者のうち、実際に受診・診断されているのはその10%ほどにとどまっているという現状を踏まえ、ドラマという親しみやすいメディアを通じて「うつ病」の認知度向上や、治療方法の啓発を行っていく。
なお、ドクターエディションとペイシェントエディションは、ストーリー部分は共通であるが、ドクターエディションにはドラマの最後に診断や治療など医療従事者向けの情報が盛り込まれている部分が異なるという。
これまで同社は、文字情報やアニメーションを用いてうつ病の啓発に努めてきたが、患者の表情や、治療に取り組む医師の姿を直接的に伝えられるより有効な手段として今回のドラマ制作を決定。社会貢献活動の一環とするとともに、ビジネスとの融合を目指すという。
グラクソ・スミスクラインは、売り上げ世界第2位を誇る製薬会社で、今年6月にニューズウィーク誌は、同社を財務状況・社会貢献度ともに世界第1位の企業と発表している。
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