ドイツで人気のスマートフォンOSは……「なし」?
半年以内にスマートフォン購入を考えているドイツ人の2人に1人はOSの選択には無関心だが、関心がある人の間ではMicrosoftのWindows Mobileが一番の選択肢となっている。TNS Infratestが11月4日、このような調査結果を発表した。
「調査対象者の約半分しかOSに興味を持っていないことにはあまり驚かなかったが、関心を持つ人の半分がWindows Mobileを好んでいたことはちょっと意外だった」と話すのは、TNS Infratestのアナリスト、ウルリッヒ・マイヤー氏。「今の欧州で使われている携帯電話では、Symbianが圧倒的首位に立っている」
欧州携帯電話市場の約25%を占めるドイツは、一般的な購入パターンを測るのに適しているとStrategy Analyticsの上級アナリスト、ネイル・モーストン氏は語る。同国の携帯電話普及率は70%以上、加入者は約6000万人だ。
Strategy Analyticsは、ドイツでは今年、3000万台以上の携帯電話が販売されると予測している。そのうちスマートフォンは150万台に上る見込みだ。同社によると、来年の同国でのスマートフォン販売台数は250万台を超える見通し。
TNS Infratestは市場調査に当たり、半年以内にスマートフォン購入を考えている263人に聞き取り調査を行ったとマイヤー氏。デザインと機能性のほか、デスクトップ・ノートコンピュータとの互換性も端末選択の重要な要素として浮上したという。
「人々は自分の携帯端末を、コンピュータで使っているアプリケーションと簡単に同期させたいと考えている。彼らはこのプロセスを、簡単で手間のかからないものにしたいのだ」(同氏)
特定のOSへの関心を示しているスマートフォン購入予定者のうち、約50%がWindows Mobile、25%がSymbianを選び、残りの25%はPalmSource、Linuxなどを挙げた。
Symbian OSはSymbianが開発した。NokiaはSymbianの過半数の株式を持ち、ほかにパナソニックモバイル、Samsung Electronics、Siemans、Sony Ericsson Mobile Communications、Telefonaktiebolaget LM Ericssonなどが出資している。
PalmSourceはPalm OSの開発とライセンス供与を手がけており、同社のOSはpalmOneやソニーなど複数のメーカーのスマートフォンやPDAなどで採用されている。
オープンソースOSのLinuxは、スマートフォン市場においては比較的新参だ。昨年世界初のLinuxスマートフォンを立ち上げ、今年に入って新モデルを投入した中国のE28は先週、独フランクフルトのLinuxWorldで、Linuxベースのソフト・ハード設計を端末メーカーにライセンス供与することを明らかにした(11月1日の記事参照)。MotorolaもLinuxスマートフォンの出荷を開始している。
「Windows Mobileを好む人は、デスクトップ・ノートコンピュータとの互換性・同期化の問題が(ほかのOSより)ずっと少ないと考えている。SymbianやPalmSourceを好む人たちは、これらのOSの方が安定性が高く、アプリケーションが豊富で、ウイルス攻撃を受けにくいと思っている」(マイヤー氏)
だがStrategy Analyticsのモーストン氏は、今の消費者は、アプリケーションではなく主にハードのデザインで携帯電話を購入すると指摘する。「今までは携帯電話の購入はこのようなパターンだったが、新しいモバイルデータサービスへの注目が高まれば変化するかもしれない」
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
NEC、委託先の情報漏えいで謝罪 「セキュリティ事業を手掛ける企業として反省」
-
3
JALの予約システムに不正アクセス 約9万人分の予約情報が漏えい 一部ではパスポート番号も
-
4
VTuber「兎田ぺこら」グッズにSNSで風評被害→示談成立 「保護者同伴で謝罪などがあったため」
-
5
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
6
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
7
「対策を後回しにしたサーバが軒並み狙われている」 相次ぐ不正アクセスにラックCTOが警鐘
-
8
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
9
Anthropic、独自の“創薬活動”に着手 社員1人のバイオ企業を買収、小児難病の治療薬研究を進める
-
10
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR