RealNetworks、Appleの「史上初のRolling Stonesカタログ」に異議
iTunes Music Store(iTMS)はRolling Stonesの全曲目を提供する初のデジタル音楽サービスだというAppleの主張に、RealNetworksが異議を唱えている。
RealNetworksは、競合する音楽サービスのRhapsodyを運営している。昨年、同社の開発者がRealNetworksで購入した楽曲をiPodで再生できるようにしたことで、一時的にメディアの注目を集めた。
当時Appleはこの動きを非難し、「RealNetworksがハッカー的手法と倫理観を用いてiPodを侵害したことに衝撃を受けている」と声明を出した(2004年7月30日の記事参照)。RealNetworksの楽曲は現在、iPodでは再生できない。
「われわれが先だ」とRealNetworks
RealNetworksの関係者は8月4日夜、Macworld UKにコンタクトを取り、Rolling StonesをめぐるAppleの主張に異議を唱えた。
「Appleの方が当社のRhapsodyよりも、Rolling Stonesの曲をはるかに幅広く提供しているという貴誌の表現は誤りだ」という。
この関係者はさらに、「実際、Rolling Stonesが初めて曲を提供するオンライン音楽サービスにRhapsodyを選んだ2003年8月以来、Rhapsodyは全曲目を提供している。そこにはVirgin、EMI、Abkcoからリリースされた同バンドの全曲が含まれる」とし、同社発行のプレスリリースを引き合いに出した。
ストリーミングも“提供”?
しかし、このプレスリリースでは、購入・ダウンロードできる曲として、EMI Virginの18枚のアルバムにしか言及しておらず、ほかの曲はRhapsody会員へのストリーミング配信のみとなっている。
当時のUSA Todayの報道もこれを裏付けており、「1967年の『Between the Buttons』など、Abkcoが権利を持つ古いLPについては聴くだけとなる」と解説している。
Macworld UKとのやりとりの後、RealNetworksは、2003年のプレスリリースではEMIから出ているRolling Stonesの曲にしか触れていなかったことを認め、「Abkcoが当時、大きく扱われるのを嫌った」と説明した。
また、ここでRealNetworksは苦情のトーンを変えている。
当初は、RhapsodyでRolling Stonesの全曲目を「提供している」との主張だったが、こちらの質問に答えるうち、「ストリーミングで入手可能」の意味だったと認めた。
RealNetworksが異を唱えたのは、Appleが同社よりもRolling Stonesの曲を「はるかに幅広く提供している」という点に対してだった。
Appleの方が「3曲」多い
Appleの主張はこうだ。「iTMSはRolling Stonesの完全なデジタル音楽カタログを提供する世界唯一のオンライン音楽サービスである」
Appleの提供曲には、これから出るRolling Stonesのアルバム「A Bigger Bang」からの新曲3曲も含まれる(現在iTMSで予約可能)。
Rhapsodyでは現在、これらの新曲は提供していない。従って、最も品ぞろえが豊富なのはAppleだといえる。Appleのサービスでは、20カ国で楽曲購入・ダウンロードが可能。
会費制の縛りなしに全曲目をデジタル購入・ダウンロードできるようにしたのはこれが初めてのケース。
Rhapsodyのサービスは米国のみの提供のため、同国の利用者以外は加入できない。
Macworld UKはRolling Stonesのロンドンの代理店とAppleにコメントを求めている。
(By Jonny Evans, Macworld UK)
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