「W-ZERO3」効果、PDA市場は5年ぶりプラス成長へ
ガートナージャパンが3月30日まとめた国内PDA・ハンドヘルドPC市場調査によると、2006年の同市場は5年ぶりにプラス成長に転じ、前年比63.1%増となる40万台に回復する見込みだ。ウィルコム-シャープの「W-ZERO3」が口火を切った通話型ワイヤレスPDAが需要を刺激し、法人向け出荷が拡大すると予想している。
2005年の出荷台数は前年比18.6%減の25万台。PalmやHandspringのデバイスが人気だった2001年の87万2000台をピークに、年20%以上の大幅減が続いてきた。
ただ、2005年は個人市場(11万2000台)は同38.3%減と4年連続マイナスにとどまったが、法人市場(13万3000台)は同11.5%とプラスに転換。ハンディターミナルからの置き換えに加え、工程管理やグループウェアなど用途の幅が広がった。
12月にはW-ZERO3が発売され、予約開始や発売日に行列ができる人気商品に。シャープはW-ZERO3効果で同43.7%増の8万5000台を出荷し、市場シェアを34.5%として4年ぶりにトップに立った。
| メーカー | 台数(千台) | シェア | 前年比 |
|---|---|---|---|
| シャープ | 85 | 34.5% | 43.7% |
| 日本HP | 41 | 16.6% | 31.3% |
| カシオ計算機 | 29 | 12.0% | 5.2% |
| 富士通 | 23 | 9.3% | 89.1% |
| ソニー | 17 | 6.9% | -85.0% |
| その他 | 51 | 20.7% | -13.7% |
通話型ワイヤレスPDAは、通信の容易さや大画面・高精細ディスプレイ、キーボードなどの機能から「個人・法人とも訴求力を持ち、2006年も引き続き需要を刺激していく」(ガートナー)。今年前半は「プロシューマー」と呼ばれる個人を中心に出荷が拡大するが、後半からは法人向けも徐々に増えると予想。機能や通信性能の向上から用途が広がり、外勤者によるグループウェアの活用など、一般的なモバイルワーカーにも浸透すると見ている。
同タイプのPDAはNTTドコモやボーダフォンも法人向けに投入を計画しており、選択の幅が広がりそうだ。ガートナーは「従来型PDAは個人市場を中心に引き続き収束に向かうが、通話型ワイヤレスPDAの増加がカバーして市場は大幅に回復する」とし、全体の6割を同タイプが占めると予測している。
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