ネットショップ市場拡大のカギは「眠れるリッチ層」掘り起こし
ネットショップ市場拡大には、情報感度は低いが、年収・年齢の高い「眠れるリッチ層」の掘り起こしがカギ――ヤフーと博報堂、博報堂DYメディアパートナーズが5月17日、こんな調査結果を発表した。
調査は、15歳以上のYahoo!リサーチモニター2016人に対して昨年7月にネットで行った。ユーザーを、情報感度を軸に6つのクラスターに分け、動向を分析した。
クラスターは(1)ヘビーユーザーで新しい価値を生み出す「先行知識層」(全体の8%)、(2)新しい価値観を生み出す「価値転換層」(同16%)、(3)価値転換層の価値を積極的に受け入れる「価値増幅層」(同26%)、(4)周囲の状況に振り回されやすい「日和見的同化層」(同26%)、(5)他人と関係なく、新情報に批判的な「確信犯的固執層」(同16%)、(6)商品や情報に触れたり利用する機会が少なく、世の中との関係も希薄な「低関与・諦念層」(同8%)。
ネットショップ利用率は感度が高い順に高く、先行知識層、価値転換層で90%以上。価値増幅層、日和見層でも80%を超え、固執層でも79%だった。一方で、低関心層は59.6%にどとまった。
平均年齢は、感度が高いほど若い傾向だが、先行知識層(34.3歳)と価値転換層(32.7歳)の間だけが逆転していた。これまでをリードしてきた先行知識層より、これからをリードしていく価値転換層のほうが若いため、市場のトレンドが大きく変化する可能性があるという。
平均世帯年収が最も高いのは先行知識層(764万円)で、最低だったのは、それに続く価値転換層(696万円)。
価値増幅層以降は、感度が低いほど平均年収が高まる傾向だ。特に低関心層は、先行知識層と同等の高い平均収入を持っているが、ネットショッピングの利用頻度が極端に低い。レポートはこれらの層を「眠れるリッチ層」と位置づけ、彼らををうまく活性化すれば、ネットショッピング市場が大きく拡大する可能性があると見ている。
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