「iPod下方修正」響き、NAND型フラッシュメモリ需要が減少傾向に――iSuppli予測
米調査会社iSuppliは2月20日、2008年の世界のNAND型フラッシュメモリ売上高予測を、発注の減少と個人消費の冷え込みを受けて当初の前年比27%増から1けた成長へと大幅に下方修正した。
NAND型フラッシュは、ストレージカード、MP3プレーヤー、USBメモリなど、消費者向け家電製品で多く使用されており、小売り動向に大きく左右される。iSuppliは、今年後半に景気が大幅に回復しない限り、昨年のDRAM市場での最悪の状況が、NAND市場で繰り返されると悲観的だ。
消費者需要の後退を示す兆しの1つが、米Appleによる2008年NAND型フラッシュ発注予測の大幅下方修正だ。フラッシュメモリ搭載iPodは人気商品であり、Appleは2007年、NAND型フラッシュの購入額が12億ドルで、世界第3位のバイヤーとして世界市場の13.1%を占めただけに、今回の下方修正が市場に与える影響は大きい。
NAND需要の鈍化は供給メーカーの業績にも大きなダメージを与えそうだ。今年のNAND生産への設備投資は20%以上の拡大が見込まれており、供給過多から値崩れを起こす可能性が大きい。NANDの価格は既に、設備投資を含めた製造コストを下回っているとiSuppliはみる。
iSuppliによれば、2007年第4四半期(10~12月)の世界のNAND売上高は、前四半期から2.4%減の41億ドルであり、市場低迷の兆しが既に表れている。NANDメーカー上位8社のうち、6社の売り上げが前四半期から減少。売り上げを伸ばしているのは、合弁会社IM Flash Technologies(IMFT)でNANDを製造しているIntelとMicron Technologyのみだ。両社は2007年通年でも売上高の伸び率で他社をしのいでおり、Micronは前年比139.2%増、Intelは269.6%増を記録した。IMFTの生産量大幅増が、価格下落の打撃を相殺したようだ。
Samsung、Hynix、Micronなどは、DRAMへの切り替えでNAND不況を乗り切ることが可能だが、iSuppliは2008年のDRAM売上高は前年比わずか4%増で、あまり期待はできないと予測する。NAND業界にとっての唯一の期待はDRAM価格が大きく持ち直すことだが、向こう数カ月間はそれも起きそうにないという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
7
「推しがそばにいる日常」を ソニー、5万円台の裸眼3Dディスプレイ アニメ公式コンテンツに対応
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
10
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR