物流のエコ化をプログラム言語で NIIが開発
国立情報学研究所はこのほど、プログラム言語を活用して物流のエコ化を進める方法を開発した。トラックによる集配順序やタイミングを専用言語で記述し、移動回数や距離が最小になるトラック経路を選択できるようにし、二酸化炭素(CO2)排出量を減らせるとしている。
開発したのは、NIIの佐藤一郎アーキテクチャ科学研究系教授。トラックの集配順序が、プログラムを実行したときの処理の流れに似ていることに着目し、トラックの集配の順序や制約・要求を記述する専用プログラム言語と、プログラムの検証手法を応用して移動回数や距離が短くなるトラック経路を見つける方法を開発した。
専用言語では、「集配先A→集配先B」という順序の場合は「A;B」、AとBの順序が決まっていない場合は「A%B」などと表す。言語を使ってあらかじめ集配順序や制約を記述しておき、データベースに登録。集配先は経路選択エンジンから検索し、移動回数・距離が最も少なくて済むトラックを選んで集配を依頼できる。
トラックによるCO2を減らす「エコ物流」の方法として、共同集配や、トラック数を減らせる「ミルクラン」方式などが提案されている。だが実際の物流では、食品の傷みやすさに応じて集配の順序を決める必要があるなど、制約や要求が複雑なため、エコ物流の普及は進んでいないという。
新開発した手法を活用することで、集配制約に合った最適なトラックと経路を選択できるようになり、CO2排出量の削減効果が期待できるという。トラックの集配順序などは運行計画書から機械的に変換できるなど、システムを使うためにプログラム言語を覚える必要はないという。RFIDタグや2次元バーコードに集配制約を書き込み、これを読み込んで経路選択サーバに問い合わせる──といったことも可能だとしている。
今後、物流業者と協力して実証実験を行うなどし、エコ物流の普及への活用を進めていく。
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