ドリコムと楽天が行動ターゲティング広告 「ドリコム成長のドライバーに」
楽天はこのほど、ドリコムの行動ターゲティング広告配信技術を活用した新広告「楽天ad4u」の販売を始めた。ドリコムが開発し、特許を申請中の技術「ad4U」を活用。Webブラウザに記録された閲覧履歴や検索キーワードなどの情報を元に、ユーザーの興味や関心に合った広告を表示する。
ユーザーの興味を「不動産 首都圏」「転職」「自動車」など15ジャンルに分類。ad4Uネットワークに参加するサイト(当初はInfoseekのみ)にアクセスした際、分類に従って広告を配信する。技術の詳細は非公開だが、cookieは利用していないという。
他社の行動ターゲティングは、特定の広告ネットワークに参加するサイトの閲覧履歴しか反映できないが、ブラウザ履歴を利用するad4Uなら、ネットワーク外のサイトの閲覧履歴も反映でき、ad4Uネットワークのサイトに初めて訪れたユーザーにも興味に合った広告を配信できる。
今年4月から5月にかけて両社が実施したテストでは、バナー広告に比べクリック率が約1.5倍、コンバージョンレートは約3倍だったという。収益は楽天とドリコムで分配。楽天ad4Uの広告収入の一部を楽天がドリコムに支払う形だ。
「ドリコムの成長のドライバーに」
ドリコムは2期連続で最終赤字を計上し、業績低迷が続く。同社の内藤祐紀社長は「経営を立て直すためには、コスト削減に加え、成長のドライバーとなるような事業が必要」と話し、ad4Uを今後の成長の柱にすえたい考えだ。
同社はサイバーエージェントと共同でコンテンツマッチ広告配信サービス「MicroAd」を提供している。コンテンツマッチ広告は、サイトのテキストに関連する広告を配信する仕組みだが、広告内容に当てはまらないコンテンツも多いなど限界を感じていたという。
そこで行動ターゲティング広告に目を付け、約1年半かけてad4Uの技術を開発。商品化にこぎつけた。現在のところ販売は好調で、ナショナルクライアントからの出稿も多いという。「ヤフーなど各社が行動ターゲティング広告を始め、広告主も行動ターゲティング広告の効果に気づき始めたのだと思う」
今夏には、楽天以外の企業が運営するWebサイトでもad4Uを使った広告メニューの販売を始める予定。海外展開も検討している。
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