ソニー、動画共有サイト「eyeVio」を譲渡 「限界見えた」
ソニーは4月15日、動画共有サイト「eyeVio」を、動画編集サイトを運営するスプラシアに5月末に譲渡することを明らかにした。経営立て直しに伴う事業の整理・再編の一環。「広告モデルでの運営は収益面で厳しく、サイトに“ソニー色”が出て中立性が保てないなど限界が見えてきた」としている。
eyeVioは、2007年4月にオープンした動画共有サイトで、月間ユニークユーザー数は100万超、ページビューは約1000万。「BRAVIA」「ウォークマン」「プレイステーション・ポータブル」(PSP)など同社製品との連携機能が特徴で、HD画質の動画も投稿できる。日本音楽著作権協会(JASRAC)と楽曲の包括利用許諾契約を結び、JASRAC委託楽曲を演奏した動画の投稿も可能だ。
同社広報センターによると、「投稿動画の有人監視や、HD動画対応、JASRACへの楽曲使用料支払いといったコストがかかる一方で、当初目的だったスポンサーの取得やバナー広告収入が厳しい状態。自社製品の連携が特徴だったが、“ソニー色”が出てしまって中立性が保てない」といった問題から「限界が見えてきた」として譲渡を決めた。
5月29日付けで譲渡し、サイトを休止。6月1日からスプラシアの運営で再開する。6月1日以降も従来通り動画の投稿・閲覧ができるが、ソニー製品との連携機能は停止。JASRACとの契約も切れるため、JASRAC楽曲の演奏動画は投稿できなくなる。
スプラシアは、動画にさまざまな効果音やエフェクトを合成して公開するできるコミュニティーサイト「Sprasia」を運営。Sprasiaの動画編集機能をeyeVioに融合し、個人ユーザーだけでなく、Web制作会社、コンテンツプロバイダーといった企業にもアプリケーションを提供するとしている。
ソニーはPC向け動画配信事業で苦戦しており、08年3月に始めた無料動画配信サービス「branco」(ブランコ)も、「会員数が当初目標から大きく下回った」として09年1月に終了している。
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