「その理屈なら、日本にネット引いた俺がほう助じゃん」 Winny裁判での村井純氏の“漢”っぷり、弁護人が振り返る
P2Pファイル交換ソフト「Winny」が著作権法違反ほう助に当たるかが争われた「Winny裁判」で、故・金子勇元被告の弁護を担当した壇俊光弁護士が、当時のエピソードをブログで振り返っている。金子氏の1周忌に当たる7月6日に更新されたエントリー「ミスターインターネット」では、弁護側の証人として参加した、日本のインターネットの“生みの親”こと村井純・慶応義塾大学教授とのエピソードが紹介されている。
ブログによると、村井教授は初対面時から「予想を遙(はる)かに上回る漢っぷり」。当時、「その理屈だったら、日本にインターネット引いてきた俺が幇助じゃん」「KazaaっていうボロWinnyですらSkypeを生んだんだ。Winnyが何を生み出すかを見たかったんだ。俺は」と話していたという。
証人尋問の日程を決めた後、村井氏から「尋問の日だけど純ちゃんが来ることになって、あっち(別の会合)休んじゃ駄目になったんだ。純ちゃん? 内閣総理大臣の純ちゃんだよ」と電話がかかってきたそうだ。「村井教授は、刑事裁判の証人としては偉すぎた」と壇弁護士は振り返る。
証人尋問当日、村井氏は法廷でWinnyの技術の客観面について丁寧に語り、警察の調書を「これでは、インターネットにつながりません。こんなの大学1年生の2回目の授業で説明することです」とぶった切ったそうだ。壇弁護士は「Winny事件が、少なくとも技術立証について検察を圧倒したのは、村井教授以下、技術者の皆さんの支援のおかげ」と振り返る。
被告だった金子氏はずっと「『いやー、天下の村井先生に会えるなんて』とタレントを見るかのような状態」だったという。
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