産総研「人工知能研究センター」設立 人間と相互理解できる人工知能の実現へ
産業技術総合研究所(産総研)は5月1日付けで「人工知能研究センター」(辻井潤一研究センター長)を設立した。人間との親和性が高く、人間と相互に理解しあえる人工知能の実現を目指す基礎研究と、成果をスピーディーに実社会に適用するための人工知能フレームワークの研究開発を行う。
国内外の大学、企業、公的機関と連携し、実社会のサービスから得られる大規模データを活用しながら、先進的な人工知能技術の研究開発を推進。基礎研究の進展と、人工知能の実用化やベンチャー企業創出など実サービスとの好循環を生むプラットフォームの機能を果たし、インパクトのある人工知能技術の研究開発を目指すとしている。
主要な基礎研究として、「脳型人工知能」と、「データ・知識融合型人工知能」の研究を行う。
脳型人工知能は、人間の脳に近い人工知能。人間の脳の情報処理原理に関する最新の神経科学の知見を包括的に採り入れる。
データ・知識融合型人工知能は、(1)実世界の大量のデータにもとづくデータ駆動型の人工知能と、(2)Web上の大規模な知識グラフなどにもとづく論理的・形式的な知識駆動型の人工知能――を融合。大量で多様な実世界のデータを深く理解し、人間の意思決定を支援する。
開発した要素技術を人工知能フレームワークに実装。製造業やサービス産業など実サービスから得られる大規模なデータを使い、実証研究を実施する。研究用データセットなど、人工知能技術の研究の基盤となるリソースの整備も行う。
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