誕生日の自殺者、他の日の1.5倍 孤独感高まりストレスに――阪大が分析
誕生日に自殺する人の数は、他の日に比べて1.5倍――そんな分析結果を、大阪大学の研究グループが6月1日に発表した。今後の自殺予防対策を考える上で、社会的意義が大きいと示唆している。
1974年から2014年の人口動態調査を基に、自殺や事故で死亡した約207万人のデータを分析。縦軸に死亡者数、横軸に亡くなった人の誕生日と死亡日の差を取り、グラフに描画した。横軸の値が0(誕生日と死亡日が一致)の死亡者は約8000人となり、他の日の平均値5700人と比べて大幅に多いことが分かったという。
ポアソン回帰分析を使い、死因別に調べたところ、誕生日の影響が最も強く見られる死因は自殺と判明。誕生日の自殺者数は、それ以外の日と比較して50%ほど多かった。交通事故死、溺死、転落死などの死亡者数も、誕生日には20~40%ほど上昇するという。
記念日を期待していたような形で祝うことができなかった場合に孤独感などの心理的ストレスが増える「誕生日ブルー」仮説は、先行して欧米で示されており、文化の異なる日本でも同様の傾向があるかは明らかになっていなかった。研究チームは、自殺リスクの高い人が誕生日を迎える時は、日本でも医療関係者、家族・友人が特に注意を払う必要がある――と啓発している。
成果は、科学誌「Social Science & Medicine」に4月29日付で掲載された。
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