GarageBandオンザラン
「もしもピアノが弾けたなら」「ガレバンなら弾けるって」を実証してみた
この連載「GarageBandオンザラン」でやってみたいと思っていながらできてなかったことに、今回は挑戦してみました。西田敏行さんが「池中玄太80キロ」劇中で歌っていた名曲「もしもピアノが弾けたなら」、これをGarageBandで弾き語りすること。
自分はピアノを持っていないし弾く技術もないから君に歌を作って聞かせることができないという阿久悠の歌詞は切ないものだけど、今ならGarageBandがあるだろう、と常々思っていたわけです。
実際にやってみた動画はこちら:
具体的に何をやったかというと、
- 楽器としてはSmart Pianoを選択し、コードストリップにする
- キーをオリジナルのDメジャーに変更
- テンポをタップして、オリジナルに近いものに変更
- デフォルトの8個のコードにないものを「コードを編集」で追加(2個)
- 指1本で伴奏しながら歌う
最初の4項目は1分くらいの作業でできてしまうのですが、最後の伴奏しながら歌うというのが実はけっこう大変でした。この曲を歌うのは初めてで、コードも歌詞もメロディーも覚えながらでしょっちゅう歌詞とコードを間違える。ピアノでなくても「歌詞やコードを見ながらアルタイムで操作しながら歌う」という、大変な部分は残っているわけです。
それでも、ピアノ弾き語りをしているかのように「もしもピアノが弾けたなら」をプレイできました。動画は演奏をそのままiPhoneのカメラで収めたものです。そういうことができるのが、GarageBandなのです。
この本を読んで、リアルな楽器を買ったり、以前使っていた楽器を取り出したり、「コード編集して子供の歌に合わせてギターを爪弾いてます。世のお父さんはガレバン使うべき」といった感想をもらえて、書いておいてよかったなあ、と。GarageBandをもっと知って、使ってもらいたいという気持ちを表明したのがこちら。
ぼくが書いたGarageBandの書籍の第1章はこういうふうに始まります:
1章 どんなことがGragebandでできるの?
「もしもピアノが弾けたなら」という歌がありますが、楽器をマスターするのはなかなか難しく、ギターやピアノが弾ける人に憧れを持っているような方は、「若い頃にやっておけばよかった」とか「親が自分にピアノを習わせていてくれたら」と思ったことがあるかもしれません。
でも決して遅くはないのです。iPhoneかiPadをお持ちなら、そこに楽器が弾ける魔法の無料アプリが入っています。それがあれば、ほとんどの音楽は作ることができます。ギターの弾き語り、ピアノ曲の演奏、激しいロックギターのソロ、ドラムやキーボード、ベースまで入れたフル編成のロックバンド、きらびやかな弦楽四重奏、ダンスミュージック。
本書では、最初からすごいことを完成させることは考えていません。GarageBand(ガレージバンド)と呼ばれるApple製アプリが出てくるまでは、音楽を作るのはとても難しいものでした。そういう人でも簡単に「何かを演奏できた」と思えるようなものをいくつか紹介し、音楽を聴くだけではなく、作る側に回ってみることをお勧めするのが本書の目的です。
今は音楽を作れる人にとって最高の時代と言えます。作った音楽をすぐにネットに公開し、いろんな人たちに聴いてもらうことができるからです。動画を編集するときに入れるBGM。これも自分で作れちゃいます。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが、身近な人に、iPhoneやiPadのスピーカーからそのまま聴かせて、「どう? 私が演奏したんだけど」と感想をドキドキしながら待つ楽しみもあります。iPhoneのGarageBandを奏でて「ほらほら、弾けるよー」と驚かせてもいいでしょう。
ライブで演奏、プロもレコーディングに活用
もうちょいがんばると、ライブやレコーディングもこれでできるようになります。実際、著者はGarageBandの演奏でテレビ(フジテレビ)に出演して(iPadの)ギターを弾きながら歌ったり、満員の東京ドームでライブを(持ち時間5分だけど)したりとかもできてしまいました。
プロのミュージシャンもGarageBandを使っています。例えば電気グルーヴは、アルバム「TROPICAL LOVE」の「96%をGarageBandで作った」とインタビューで話しています。彼らが使ったのはiPhoneやiPad版ではなくてMac版のようですが、機能的にはそれほど違いはありません。
米国でも第一線のミュージシャン、スティーブ・レイシーがiPhoneとギターだけをスタジオに持ち込みレコーディングする様子が話題になっています。ギターとベースは本人が手弾きしていますが、それもiPhoneにiRigというインタフェースを通して録音。ボーカルもiPhoneのマイクにポップガードというフィルターを付けただけで直接レコーディングしたものをiTunesで販売し、ヒットさせています。
もはやプロですらGarageBandを使う時代。
というわけで、さっそくGarageBandで音楽を作っていきましょう。
「もしもピアノが弾けたなら」じゃない。「だってピアノもギターも弾けるんだから。そう、iPhone(かiPad)ならね」なのです。
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GarageBandオンザラン
Appleの初心者向け音楽制作ソフト「GarageBand」のさまざまなTips、情報をお届けする連載。筆者はフジテレビの番組に「GarageBandの達人」として出演し演奏した経験もある。
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