新語「ほぼほぼ」や誤用「なし崩し」、世代でどう違う? 文化庁の国語世論調査
文化庁が毎年公開している「国語に関する世論調査」では、表記の決まりや慣用句等の使い方に関する調査結果が掲載されている。
平成29年(2018年)度の調査結果では、送り仮名の付け方など漢字の使い方について、学校で教わる表記の仕方と、官公庁などが示す文書や法令の表記の仕方が、異なる場合があるということを知っていたかとの質問に関して「知らなかった:66.9%」という結果だったと紹介されている。
公用文では「正に」と表記し、その表記が良いと思っている人は「26.6%」で、「まさに」と表記した方が良いと思っている人は「67%」だった。
横書きで文章を書くとき、句読点はどれを使うか、よく使っていると思う組み合わせの質問では、「。」(マル)と「、」(テン)が81.3%で最も高く、以下、「。」(マル)と「,」(カンマ/コンマ)が9.5%「.」(ピリオド)と「、」(テン)が2.7%、「.」(ピリオド)と「,」(カンマ/コンマ)が2.3%だった。
なお、報告書をはじめとする文化庁のサイトでは「。」(マル)と「,」(カンマ)が使われていて「、」(テン)は使われていない。首相官邸、経済産業省、財務省、厚生労働省、さらに文化庁の上部組織である文部科学省では、「。」(マル)と「、」(テン)の組み合わせだ。
新しい表現の調査では「ほぼほぼ」「後ろ倒し」「目線」「タメ」「ガチ」「立ち位置」が取り上げられていて、これらの言葉は若い人ほど多く使っていることが分かる。
50代から年齢が上がるにつれて、これらの言葉を聞いたことがない人や使わないと答える人が増える。
慣用句の使い方調査では「檄(げき)を飛ばす」を「元気のない者に刺激を与えて活気付けること」として使っている人は「67.4%」もいて、本来の意味である「自分の主張や考えを,広く人々に知らせて同意を求めること」として使っている人は「22.1%」だった。
また「なし崩し」を「なかったことにすること」として使っている人は「65.6%」もいて、本来の意味である「少しずつ返していくこと」として使っている人は「19.5%」だった。
この誤用は20代以下の人では減ることも調査から分かる。
平成7年(1995年)度から続けられている調査だが、読み物として面白いのでおすすめだ。
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