KADOKAWAの19年度上半期、最終利益が約3倍に 構造改革で復活のドワンゴが貢献
KADOKAWAが11月14日に発表した2019年4~9月期の連結業績は、売上高が前年同期比1.7%減の1004億3900万円、営業利益が約2.2倍の63億8900万円、最終利益が約2.9倍の62億200万円と減収増益だった。子会社ドワンゴが担うWebサービス事業が黒字に転換した他、出版事業が好調だった。
Webサービス事業の売上高は前年同期比4.8%減の131億5900万円、営業損益は15億9100万円の黒字(前年同期は1億円の赤字)だった。
スマートフォンゲーム「テクテクテクテク」などの終了や、AIの研究機関「ドワンゴ人工知能研究所」、アンテナショップ「ニコニコ本社」、ライブハウス「ニコファーレ」の営業終了といった構造改革を行い、コストを削減したことが黒字化につながった。
動画サービス「niconico」の有料会員「ニコニコプレミアム会員」の数は9月末時点で171万人で、6月末から4万人減った。この影響などで減収となったが、会員数の減少幅は17年9月末~12月末の14万人減、16年12月末~17年3月末の9万人減などからは縮小した。
企業や個人クリエイターが動画・生放送・記事などを配信できるサービス「ニコニコチャンネル」の有料会員数は9月末時点で108万人で、6月末から7万人増えた。
この他、4月に開いた年次イベント「ニコニコ超会議2019」では、会場来場者数が16万8000人と過去最高を記録。8~9月に開いたアニメソングのライブイベント「Animelo Summer Live 2019 -STORY-」も収益に貢献した。
出版事業の売上高は2.0%増の562億400万円、営業利益は10.1%増の33億800万円。「ダンジョン飯」などのコミックスや、「魔法科高校の劣等生」などのライトノベルの新刊が好調に推移した。「角川まんが学習シリーズ」などの児童書も堅調だった。
映像・ゲーム事業の売上高は0.8%減の236億2000万円、営業利益は44.1%増の36億4800万円。教育事業やインバウンド事業など、その他のセグメントの売上高は15.8%減の94億8900万円、営業損益は11億6700万円の赤字(前年同期は9億9900万円の赤字)だった。
20年3月期の通期業績予想は、売上高は0.8%減の2070億円、営業利益は約3.7倍の100億円、最終損益が95億円の黒字(前年同期は40億円の赤字)。子会社を売却した影響を踏まえ、14日付で業績予想を修正した。期初予想から売上高は100億円減、営業利益は46億円増、最終利益は57億円増となる。
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