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NECの法人向けPC「VersaPro」が「LAVIE」に統合 リブランディングの理由と、モバイルノート新モデルを一挙紹介

NECパーソナルコンピュータが法人向けPCブランド「VersaPro」「Mate」を「LAVIE」に統合した。背景には、AI時代におけるビジネスPCの役割の変化があるという。リブランディングの狙いや法人向けLAVIE第一弾の新モバイルノートPCを解説する。

 NECパーソナルコンピュータ(NECPC)が法人向けPCのブランドを一新した。デスクトップの「Mate」とノートPCの「VersaPro」を個人向けブランドとして展開してきた「LAVIE」に統合し、2026年7月23日には第一弾となる新製品群を発表した。なぜ今、長年親しまれてきたブランド名を手放すのか。法人向けPCの何が変わり、何が変わらないのか。注目の新モデルとあわせて解説する。

VersaProはなぜLAVIEになったのか

 NECPCがブランドを統合した狙いは「働く人を支え続けるブランドに進化するため」だという。背景には、AI時代にビジネスPCへ求められる役割の変化がある。これまでビジネスPCは業務を止めないツールとして進化してきた。しかしこれからはAIを活用しながら、価値創出や意思決定を支える存在へ変わっていく。そのときNECPCが支えるものは、業務にとどまらずその先にいる「働く人の人生」だと考えたという。LAVIEはフランス語で「人生」を意味する。NECPCはこの言葉に働く人の成果やキャリアを支え続けるという意味を込めた。

LAVIEで働く人の成果とキャリアを支え続ける(提供:NECパーソナルコンピュータ)《クリックで拡大》

 一方で、変わらない部分も多い。販売制度や生産体制は従来のままで、MateとVersaProで培ってきた米沢事業場での国内開発体制や品質基準も引き継ぐ。サポートも同様だ。群馬事業場では引取修理で預かったPCを最短1日で修理できる。

法人向けLAVIE、第一弾の注目は14型モバイル3機種

 7月23日に発表した法人向けLAVIEの中でも注目したいのが、モバイルノートの「LAVIE BM94C」「LAVIE BM74C」「LAVIE BM54C」だ。いずれも14型モバイルノートPCで、ハイエンドのBM94C、プレミアムのBM74C、スタンダードのBM54Cという位置付けになる。

 3機種の本体サイズはいずれも幅313×奥行き221ミリで、厚さはBM94Cが18.9ミリ、BM74CとBM54Cが17.9ミリだ。アスペクト比16:10の14型液晶(1920×1200ピクセル)を搭載した。従来主流だった16:9のフルHD液晶より縦の表示領域が広く、Excelの表示行数やWebページの一覧性を向上させる。液晶は反射や指紋が目立ちにくいノングレア仕様で、BM74CとBM54Cはタッチパネルも選択できる。ここからは、フラッグシップのBM94Cを中心に紹介する。

BM94C:世界最長バッテリー※1&1キロ未満の軽量筐体を両立させたハイエンド

 BM94Cは、「VersaProタイプVY-R」の上位後継にあたり、世界最長バッテリー※1を搭載したというハイエンドモデルだ。最大の特徴はバッテリーにある。リチウムイオンバッテリーは100Whを超えると、航空会社の承認なしに旅客機内に持ち込めないが、BM94Cはその上限に迫る約99.9Whの大容量バッテリーを搭載した。駆動時間は動画再生時約30.5時間、アイドル時約50.8時間に達する※2。フル充電なら、一泊二日の出張をACアダプタなしでこなせる計算になる。

※1 世界最長の駆動時間はWindows 11搭載かつ1キロ未満の法人向け インテル製CPU搭載ノートPCにおいて。 「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver. 3.0)」に基づいて測定。2026年7月現在、NECパーソナルコンピュータ株式会社調べ

※2 「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver. 3.0)」基準

BM94C(提供:NECパーソナルコンピュータ)《クリックで拡大》

 これだけの大容量バッテリーを積みながら、質量は最軽量構成で約999グラムに収めた。軽さを支えるのが東レのカーボン素材だ。天板と背面カバーに航空宇宙グレードの高弾性カーボンファイバーを使い、カバー内部には超軽量コア材を組み合わせた。硬いカーボン層と軽い芯材を重ねて剛性と軽さを両立させる、航空機の構造材に使われるサンドイッチパネルに通じる作りだ。従来の筐体(きょうたい)と比べて計16グラム軽くしながら剛性を保ち、天板がゆがまないため片手でも開閉できる。

 CPUはインテルの最新世代「インテル® Core Ultra プロセッサー(シリーズ3)」で、最大49TOPSのNPUを内蔵し、Copilot+ PCの要件を満たす。インタフェースはThunderbolt 4対応のUSB Type-C×2、USB Type-A×2、HDMI出力、有線LAN、microSDスロットをそろえ、変換アダプタなしで既存の周辺機器につなげられる。

 バッテリーは容量だけでなく、寿命を延ばす仕組みにも手を入れた。リチウムイオンバッテリーには、満充電に近い高電圧の状態が続くほど劣化が進みやすい性質がある。そこで行動予測AIがユーザーの1週間の行動パターンを学習し、長く持ち歩く始業前や外出前は100%まで充電する一方、電源につないだまま使うことが多い業務中や終業後は80%にとどめるといった調整を自動で行う。満充電の時間を必要な場面に絞ることで、無理なく劣化を抑える考え方だ。同社の測定結果と予測に基づくと、5年後のバッテリー容量は約72.7%を保つ想定で、劣化対策のない従来機の50%を上回る。リース期間の後半までバッテリーの持ちを維持しやすくなる機能といえる。

 トラブル対応を支援するAIもアップデートした。PC操作の困りごとに回答する独自AIソリューション「AI Plus Biz」を対話型に刷新した。あいまいな質問でも、AIが次に選ぶべき候補を提示し、ユーザーは候補を選んでいくだけで原因を絞り込める。PCに詳しくない従業員の自己解決を後押しし、情シスへの問い合わせを減らす狙いがある。

 堅牢性は、米国防総省が定めるMIL規格(MIL-STD-810H)に準拠したテストに加え、同社独自基準の品質試験で検証した。満員電車でかばんに入れて持ち運ぶ場面を想定して天面全体に1470N(150キロf)の圧力をかける面加圧試験など、複数の試験を実施している。

 セキュリティはSecured-Core PCに対応し、米国立標準技術研究所(NIST)のファームウェア保護指針であるSP 800-193に準拠した。OSより深いレイヤーでサイバー攻撃を検知し、BIOSを自動修復する。

 日本のビジネスシーンで使い込まれることを前提にした作り込みも随所にある。キーボードは19ミリのキーピッチを確保し、日本語変換で多用するエンターキーを大きく配置。内部構造を調整してぐらつきと打鍵音を抑え、快適なタイピングを実現した。排熱は、排気口をキーボード上部に置いてヒンジで背面へ分岐させる構造にした。側面排気と違い、作業中の手やマウスに熱風が当たらない。

BM74C:バッテリー交換と5Gに対応するプレミアム

 BM74Cは、BM94Cと同じCore Ultraプロセッサー(シリーズ3)を備えるプレミアムモデルだ。BM94Cとの大きな違いはバッテリーにある。BM94Cには及ばないものの動画再生時約22.6時間、アイドル時約37.6時間の長時間駆動を実現※3した。それでいて質量はバッテリー(L)搭載時でも約976グラムと軽量だ。超長持ちバッテリーを搭載することで、ハードワークな1日でもバッテリー切れのストレスから解放するだけでなく、スマホへの充電も余裕でこなす。

※3 バッテリー(L)/タッチパネル非搭載時。「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver. 3.0)」基準

 また、BM94Cには無い特筆すべき特徴としては、ユーザー自身でバッテリー交換が可能な点だ。バッテリー交換はドライバーでネジを4本外すだけで完了する。ネジには脱落防止リングが付き、カバーを開けても基板が見えない構造にして、異物混入や破損のリスクを抑えた。バッテリーの持ちが落ちてきても、本体を修理に預けることなく現場でリフレッシュでき、ダウンタイムを生まない。

バッテリー交換が可能(提供:NECパーソナルコンピュータ)《クリックで拡大》

 もう一つの違いが通信だ。BM74Cは5G/LTEのワイヤレスWANを選択できる(BM94Cは非対応)。SIMカードスロットは、従来モデルのバッテリーケース内から本体側面へ移した。工具なしでSIMを抜き差しできるため、キッティングや保守の工数削減につながる。

BM54C:装備を底上げしたスタンダード

 BM54Cは、13.3型の「VersaPro タイプVN-S」を引き継ぐスタンダードモデルだ。世代交代で装備を大きく底上げした。画面は13.3型から14型に広がり、無線LANはWi-Fi 6EからWi-Fi 7へ、WebカメラはHD画質から顔認証対応のフルHD画質へ強化した。質量はバッテリー(M)の場合かつタッチパネル搭載モデルで約996グラム、タッチパネル無しなら953グラムといずれも1キロを切っている。

 CPUは「インテル® Coreプロセッサー(シリーズ3)」で、上位2機種と異なりCopilot+ PCには対応しないが、AI Plus Bizなどを利用できる。駆動時間はバッテリー(L)搭載時で動画再生時約23.2時間、アイドル時約44.3時間※4。ユーザーによるバッテリー交換とLTEモデルの選択にはBM74Cと同様に対応する。USBはType-C(10gbps)×2で、Thunderbolt 4には対応しないが、標準機としてモバイルノートPCに必要な要素を十分に押さえている。

※4 タッチパネル搭載モデル。「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver. 3.0)」基準

働く人を支えるPCへ

 名前は変わっても、目指すものは分かりやすい。1キロを切る軽さと世界最長バッテリー※1を両立させたBM94Cを筆頭に、3機種そろって持ち運びやすさと電池持ちを追求した。次の更新で軽くて長持ちする1台を探すなら、法人向けLAVIEを検討してみてほしい。

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NECパーソナルコンピュータ株式会社

アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2026年10月6日