Paramount、Warner Bros. Discoveryの買収を完了 新社名は「Skydance」に

 米Paramount Skydance(以下「Paramount」)は10月6日(現地時間)、米Warner Bros. Discovery(以下「WBD」)の買収を完了したと発表した。統合後の新会社の社名は「Skydance」となり、同日からニューヨーク証券取引所(NYSE)で新しいティッカーシンボル「SKYD」で取引が始まった。

新社名Skydance(画像:Skydance)

 Skydanceは、米Oracleの共同創業者ラリー・エリソン氏の息子であるデビッド・エリソン氏が2010年に設立した映像制作会社Skydance Mediaが前身だ。「トップガン マーヴェリック」や「ミッション:インポッシブル」シリーズなどの製作に携わってきた。2025年8月に旧Paramount Globalと合併してParamount Skydanceとなり、今回のWBD買収完了に合わせて社名をSkydanceに変更した。

 WBDを巡っては、2025年12月に米NetflixがWarner Bros.の映画・テレビスタジオやHBO Maxなどの事業を720億ドルで買収することでWBDと合意していた。しかしParamountが直後に敵対的買収を仕掛け、2026年2月にWBDの取締役会がParamountの修正提案(1株当たり31ドル)をNetflixの提案より優れていると判断。Netflixは「財務的にもはや魅力的ではない」として買収額の引き上げを辞退し、Paramountによる買収が決まった。Netflixの提案はケーブルテレビ部門を分割した後のスタジオとストリーミング事業が対象だったが、Paramountはケーブルネットワークを含むWBD全体を取得した。

 新会社Skydanceは、ParamountとWarner Bros.という2つの大手映画スタジオに加え、「Paramount+」と「HBO Max」の2つのストリーミングサービス、CBSやHBO、両社のケーブルネットワーク、CBS NewsとCNNの2大ニュースネットワーク、CBS SportsとTNT Sportsなどのスポーツ事業を傘下に持つ。年間売上高は700億ドル近く、ストリーミングの加入者数は合計で2億人を超える。

 経営はエリソン氏が会長兼CEOを務め、イノン・クレイズ氏が共同CEOとして加わる。クレイズ氏は9月30日に米Mattelの会長兼CEOを退任した。同氏はWarner Music Groupの取締役を務めている。

デビッド・エリソンCEO(左)とイノン・クレイズ共同CEO(画像:Skydance)

 ストリーミングサービスは時間をかけて単一のサービスに統合する方針だ。劇場公開作品は年間30本以上とし、各作品で最低45日間の劇場公開期間を設けるとしている。今後3年間で60億ドル以上のシナジー効果を目指し、その多くは技術、統合・調達、マーケティング、不動産の合理化によるものになるという。

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