進化した無接点充電モジュールや携帯用3D音場──ESEC
東京ビッグサイトで開催中の「第7回組込みシステム開発技術展」(ESEC)では、企業向けの組み込み機器用マザーボードやタッチパネルのほか、身近なデジタル家電や携帯電話、携帯ゲーム機といった製品向けの技術も紹介している。
松下電器産業半導体社は、Ethernetによるホームネットワーク上で、デジタルコンテンツを著作権を保護しながら送受信が可能な機能を搭載した32ビットマイコンのプロトタイプを展示した。
著作権保護技術「Digital Transmission Content Protection「(DTCP)で保護した映画などデータをIPパケット化する「DTCP-IP」をサポート(関連記事参照)。ホームサーバなどに組み込み、ホームサーバに蓄積した映画などを、別の部屋のPCや対応レコーダーを通じて視聴できる。ただしコピーはできないという仕組みだ。来年以降の量産化を計画している。
また、携帯電話や携帯ゲーム機などで広がりのある3D音場を築く「モバイル向け3次元音響再生LSI」も展示(関連記事参照)。今後数世代以内にFOMA端末で採用されるという。「採用端末の価格が、1000円以上高くなることはないと思う」。
携帯電話などの機器を非接触で充電できるセイコーエプソンの「無接点電力伝送モジュール」。従来品よりも電力伝送効率を飛躍的に高めたことで注目を集めた昨年11月のお披露目から、さらに実用性を増していた(関連記事参照)。
昨年11月の時点では、電力を送る送信チップに受信チップを識別する機能がなく、100円玉などの金属を近くに置いても電磁誘導を始めてしまう問題があったという。
今回の展示では、電力の伝送に使うコイルの磁場で識別する。送信チップは300ミリ秒ごとにコイルの磁場の変化を確認。受信チップ側のコイルを近づけたときの磁場になると、電磁誘導を開始する。異物や対象外の携帯には反応しないというわけだ。
また送電側にID認識機能も加わった。受電機器を識別して送電することが可能で、例えば携帯電話なら、別のキャリアの端末には送電しない、といった使い方も可能になる。
Motorolaから年内にスピンオフ予定のFreescale Semiconductorは、任天堂の「ゲームボーイアドバンス専用ワイヤレスアダプタ」に採用されている無線通信技術「ISM Link」のチップを展示。
2.4GHzのISMバンドを利用する通信方式で、現状の最大転送速度は256Kbps。転送速度では、競合となるBluetoothの1Mbpsに劣るが、通信を開始するまでのレスポンスタイムは10分の1で済むという。ゲームボーイアドバンスの周辺機器に採用された理由も「ボタン操作を相手側にすぐ送れるから」だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
個人向けGeminiのモデル選択が厳格化 無料ユーザーが使えるのは「Flash-Lite」のみに
-
2
「Androidのマイナンバーカード」提供へ 20日から 物理カードなしでも本人確認など可能に
-
3
「OpenAIの文化は壊れている」──安全性報告書を統括した従業員が退社し、寄稿
-
4
タイムズカー漏えいで集団訴訟の動き、登録3000人弱 呼び掛けた弁護士に聞いた──「謝罪で済む案件ではない」
-
5
再び浮上した「クレカ表現規制問題」 クリスタやpixiv FANBOXの騒動からマンガ家が感じた不安と焦り
-
6
「アバハウス」全顧客の情報漏えいか 会員・受注DBに不正アクセス 「不審な返金メール届いた」報告で判明
-
7
第一生命に不正アクセス 従業員情報12万人分漏えいか 退職者も対象
-
8
免許証の悪用防ぐ届出集中、CIC・JICCで手続き遅延 タイムズカー情報流出直後に
-
9
靴のムーンスター、顧客情報漏えいの可能性 氏名や住所、注文情報など
-
10
貧乏な子どもが“稼げる大人”になる条件とは? 米ハーバード大などがFacebook7000万アカウント超から分析 2022年にNature掲載
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR