NECエレ、W-CDMA端末向け半導体でトップシェア目指す
NECエレクトロニクスは9月21日、W-CDMA方式の3G端末メーカー向けに、チップセットやソフト開発ツール、SIサービスまで提供するソリューション「Medity」を発表した。同時発表のデジタルベースバンド(DBB)・アプリケーションプロセッサ統合LSIと合わせ、実装面積や開発工数を大幅に削減できるという。
同社はW-CDMA端末向けデジタルベースバンドチップ(DBB)では世界シェア20%強のトップ。世界的に同方式へのシフトが進むにつれ競争の激化が予想されており、同社は高性能チップに加え、問題解決型のサービスも強化することで対抗。2008~9年度にシェア30%、同端末向け半導体分野でトップシェアを目指す。
Medityは、(1)統合LSIなどで構成するチップセット、(2)通信・アプリケーションソフトウェア、(3)リファレンスデザイン、(4)アプリケーションソフトなどの開発支援ツール、(5)OSやミドルウェア移植を行うSIサービス──で構成。第1世代の「Medity1」として提供を始めた。
サンプル出荷を始めた統合LSI「M1」(MC10038)は、NECと共同開発した3G通信コアと、独自開発のアプリケーションプロセッサを1チップに集積。メモリを共有できるユニファイドメモリ技術を導入するなどし、従来の13チップ構成を9チップ構成で済むようにした。SiP(System in Package)の採用で、実装面積も従来比で約4割削減できるという。
3G端末の開発費は1機種あたり100~200億円かかるとされ、開発の効率化は端末メーカーの至上命題になっている。MedityはLSIにからSIまで一括して同社が提供。端末原価に加え開発工数も削減でき、端末メーカー側は浮いた分のリソースを差別化部分にまわすことができるようになるとしている。
Medity1はW-CDMAシングルかW-CDMAとGPRS/EDGEデュアル対応。将来の「Medity2」では、海外展開で必須となるW-CDMAとGSMのデュアルにも対応する予定だ。
アプリケーションソフトと開発ツールは、同社のシステムLSIプラットフォーム「OViA」の枠組みを通じてパートナー企業から提供する。OViA対応のデジタル家電向けLSI「EMMA」と同様、携帯電話向け半導体ブランドとして「Medity」に注力していく考えだ。同社の中村一夫第3システム事業本部長は「従来型ビジネスからソリューション型ビジネスへの橋頭堡になる」と話している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Excel、40年続く原則を変更へ 1個のセルで複数の値を扱う新機能
-
2
「タイムズカー」会員情報約660万件漏えい 運転免許画像など 不正アクセスで
-
3
クリスタ素材非公開、セルシスに詳しく聞いた 「英国政府とは無関係」……決済事業者は?
-
4
Ankerの回収対象モバイルバッテリーで発火事故 25年度も7件、消費者庁が注意喚起
-
5
OpenAI、最上位モデルのツール使用を伴う学習・評価・推論を全て停止したと発表
-
6
カカクコム、KDDIとの資本提携を解消 TOBで資本構造が変化 業務提携は継続
-
7
「スマホ注文なのに客用Wi-Fiがない」のはなぜか? 導入しない飲食店側の事情
-
8
タイムズカー、会員の免許情報や本人確認書類が漏えいの可能性 不正アクセスで
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
週89時間利用も……「AIキャラチャット」依存の10代たち 「やめたい」と思っても抜け出せないワケ
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR