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» 2006年10月16日 00時00分 公開

経済アナリスト森永卓郎が聞く(前編):森永卓郎×ネクスト SNSの現在、そして次の一歩 (1/2)

今最も注目を集めるインターネットサービス「SNS」。このホットな分野に、不動産情報サイト「HOME'S(ホームズ)」で有名なネクストが参入。地域情報をコアとした“LNC”をキーワードに、コミュニティサイト「Lococom(ロココム)」をスタートする。SNSの課題とは何なのか、これからのコミュニティのあり方とは?

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 特に今年に入ってSNSが注目を浴びている。SNS大手の上場などのトピックもあり、ブログに続く新しいコミュニケーションの場として誰もがSNSの動向に気を配るようになってきた。

 しかし一方で、コミュニティ内でコミュニケーションを取り続けていかなくてはいけないというSNSならではの問題点も指摘され始めている。こうしたSNSの課題、そして今後のコミュニティはどうあるべきなのか。

 10月16日に、地域密着型のコミュニティサービス「Lococom」を開始したネクストに、経済アナリストの森永卓郎氏が突撃。ネクストの井上高志社長、Lococom責任者の金相集(キムサンジプ)氏に話を聞いた。

SNSの課題──そしてLNCへ

森永卓郎氏 最近のSNSサービスについては、どんなふうにご覧になっていますか?

ネクストの井上高志社長

井上高志社長 SNS分野はLococom責任者である金(キム)が専門にしています。彼はネットコミュニティ論で博士号(東京工業大学)を取っていまして、その道の権威なんです。我々はもともと不動産ポータルサイトを運営している会社ですが、「この先、世の中の人々の生活をもっと利便性を上げたり、地方と都心の格差を埋めたりと、解決しなくてはいけないことが山盛りだねぇ」と金と話が盛り上がりまして。我々も地域に密着したコミュニティを作りたい、金が考えていることも非常に似通っていたのでジョインしました。

金相集 ブログが自己表現、自己主張の場であるとすれば、SNSは人脈、ネットワーキングの場。人がつながっていくという構造です。構造的な欠点としては、つながっていることが前提になるので、自己表現をし続けていかないと意味がなくなってしまう。つまり何かしらキャッチボールをし続けていかなくてはならないわけです。それがいい意味でも悪い意味でも大きな特徴です。

 リアルの世界で考えると、1人でいたいこともありますよね。そこで“SNS疲れ”などの話が出てくるのです。

森永 毎日毎日やりすぎて、日記を書き忘れると罪悪感に駆られて……。人によってはSNSは、中毒症状みたいになってしまいますよね。

 ブログは自由なコミュニケーションツールで、自分が投稿したいときに投稿できる。ただ相手が誰であるか分からないという欠点があります。

経済アナリスト森永卓郎氏

森永 私のブログも、最も炎上しているブログとして有名で、迷走を繰り返しているんですが(笑)。確かにどうにもならないですよね、ブログだと。

 ブログは大衆化の道を歩み始めています。一方でSNSはサブカルチャーの方向に走っている。両方をミックスして、社会のためのツールは作れないのか──とずいぶん前から考えていました。そこで地域社会に目をつけなくちゃならないと井上と話をして、これだ! ということになったのが、ライフ・ネットワーキング・コミュニティ(LNC)と我々が名付けた、Lococomでした。

森永 LNCがSNSを受け継ぎ、超えていく存在になっていく──。そうお考えなわけですね。ちょっと前からWeb2.0という、一方通行ではなく互いに情報を発信し合うというのがインターネット利用の次のマーケットだと言われる中で、ブログやSNSが出てきていると思うのですが、LNCがその決定打になっていくということですね。

 Web2.0のトレンドを作っているのはオピニオンリーダーで、それに一般ユーザーがついて行っているというのが図式です。ただしついていけない人もいるので、彼らをすべてフォローできるような仕組みを提供しなくてはいけない。テレビをつけるような感覚で、日常から使ってもらう。気軽にアクセスして、毎日を記録、共有していき、それがやがて地域の活性化や、町おこしにつながっていく仕組みを作りたい。それがLNCです。

森永 Lococomには、将来的にどのくらいの規模の人が入ってくることを想定をしているのでしょう?

 目標としては5年以内に1000万くらいの規模じゃないと、みんながハッピーになれないと思うわけです。

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提供:株式会社ネクスト
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2006年11月16日