実際に犯行予告が行われたスレで試すと、予告の発言が1位に来る。この予告を書き込んだとして、35歳の男が脅迫の疑いで7月2日に逮捕されている
犯行予告情報共有サイト「予告.in」を開発した矢野さとるさんは7月3日、「2ちゃんねる」(2ch)のスレッド内で、最も多くアンカー(引用符「>>」)が付けられた発言番号やユーザーIDをランキング化する「安価賞」を公開した。
スレのURLを入力すると、アンカーが多い発言番号とIDをそれぞれ1〜3位までランキング表示。発言番号10位までの発言内容も、その下に表示する。
犯行予告が行われたスレッドから、その発言を見つけ出すことを目的に構築した。予告に対して「>>1 通報しますた」といったレスが付くケースが多いため、犯行予告があったスレッドのURLを入力すると、高い確率で犯行予告の発言が上位に入る。
犯行予告情報をURLとともに通報してもらうサイト「予告.in」では、2chのスレッドをそのまま張り付けて「犯行予告が行われている」と通報されるケースがあり、どこに予告があるのかすぐに分らないことが多かったという。
犯行予告のURL、110番でどう伝える
先週のアクセストップは、ひろゆき氏が警視庁から受け取った「犯行予告は110番」メールを2chにそのまま張り付けたという記事だった。110番にURLを通報する際、正確に伝えるのは骨が折れる作業のようだ。
犯行予告で逮捕、1日に6件も
秋葉原の無差別殺傷事件以来、ネット上の犯行予告で逮捕される人が相次いでいる。「予告.in」はその日に逮捕された人の数を報道などから把握し、カウントしている。
「予告.in」が1日で進化 携帯版も構築中
ネット上の犯行予告を集約・共有するサイト「予告.in」が1日で進化した。犯罪と関係のないいたずら書き込みを制御するためフォームを改良したほか、携帯電話用サイトも構築中だ。対抗サービス「予告.out」も登場。
犯行予告収集サイト「予告.in」公開 「0億円、2時間で作った」
「総務相が、ネット上の犯行予告を検知できるソフトの開発費を来年度予算の概算要求に盛り込むと発言した。費用は数億円」という報道を受け、開発者の矢野さとるさん(26)は、犯行予告収集サイトを1人で2時間で構築・公開した。
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