中小規模向けVPNルーターの新標準 ヤマハ「RTX1200」次世代ギガネットワークに万全対応

SOHOルーターのトップメーカー、ヤマハから登場した中小規模向けルーター「RTX1200」は、全10ポートのギガ対応、携帯データ通信のサポートに加え、ファンレス仕様も継承したエコ性能も際立つ次世代VPNルーターの新標準機だ。

» 2008年11月04日 10時00分 公開
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 2008年は「NGN」(次世代ネットワーク)がスタートした年として記憶に残るだろう。通信各社からはさらに高速化した光ファイバー接続サービスが相次いで登場するなど、ネットワークは確実に「次世代」に向けて加速し始めている。

 外部ネットワーク(WAN)とオフィスのネットワーク(LAN)を結ぶルーターも、こうした次世代への動きに否応なしに対応を迫られていくだろう。コスト効率が求められる昨今、ITインフラへの投資は無駄のない効率的なものでありたい一方で、加速する「次世代」への動きにも万全に備えておきたい。

 インターネット上にセキュアな専用ネットワークを構築するIP-VPNも普及が進んでいる。オフィスのITインフラの要になるルーターであればこそ、こうした点に目配りしながら機種選びを進めたいところだ。

シェア連続ナンバーワン・SOHOルーターのトップメーカーから登場する「RTX1200」

RTX1200

 こうした中、住商情報システムが総販売元として販売を開始したのが、ヤマハのVPNルーターの新製品「RTX1200」だ。SOHO(Small Office/Home Office)やPC台数が10〜40台程度までの中小規模オフィスに対応できる。

 ヤマハはSOHO向けルーター市場で2007年にシェア32%を獲得(IDC Japan調べ)。2004年から連続で同市場のシェア1位を維持しているトップメーカーだ。早くからインターネットVPNに取り組んできた先進性に加え、低い故障率や、ユーザーからの声を反映した使い勝手の良さが、高い支持を受け続けてきた理由だ。何より信頼性を重視したいルーターの場合、ユーザーの支持の高さは安心感につながっている。

 RTX1200は、発売以来多くのユーザーに受け入れられてきた「RTX1100」の後継機種だ。満を持して登場したSOHOルーターの標準機として、「次世代」に求められるキーワードに万全に対応している。以下、RTX1200の特徴を見ていこう。

「ギガ」への備え──際だつ次世代対応力

 RTX1200の最初のキーワードは「ギガ」。RTX1200は、WAN×2、LAN×1(8ポートスイッチングハブ)の独立3ポート構成。この10ポートすべてがGigabit Ethernet(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)に対応しているのが特徴だ。

 現在は100Mbpsで十分だとしても、最大速度を1Gbpsに高速化した光接続サービスも登場してきている。全ポートをギガ化したRTX1200なら、将来の移行の際にも二重投資することなく、そのままギガに対応できる強みがある。

 2回線の光回線を収容できる機能とギガ対応を組み合わせれば、拡張性の高いネットワーク構成が可能になる。例えば、異なるプロバイダーから1回線ずつ光回線を引き、社内の2つのグループにそれぞれ最大100Mbpsのインターネット環境を提供する──といったことにも対応できる。

 従来機種のRTX1100でも同様の構成は可能だったが、100Mbps対応のLANポートがボトルネックになってしまっていた。全ポートをギガ化したRTX1200なら、2回線を収容した光回線の力を十分に生かし、回線の相互バックアップによる冗長性と、2回線併用による帯域の拡張という2つのメリットを享受できる。

100Mbpsの光回線を2回線併用するケース。社内のAゾーンとBゾーンに100Mbps回線を割り当てながら、どちらかに障害が発生した際は相互にバックアップが可能な構成だ

 スイッチングハブ機能では、RTX1100が4ポートだったのに対し、RTX1200は8ポートに増えており、しかもすべてギガ対応だ。同等のポート数と管理機能を搭載したGigabit Ethernetハブが数万円程度することを考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるだろう。小規模オフィスなら、ハブなどへの追加投資なしにGigabit EthernetによるLANを構築できる。

 ポートのギガ化に対応し、ルーティング性能も高速化。RTX1200のスループットは最大1Gbps、VPNスループットは最大200Mbpsと、Gigabit Ethernetを十分生かせる処理速度を確保している。VPNに使用する暗号化では、DES/3DESに加え、より強化なAESもハードウェアで処理することで高速化している。IPv4/IPv6デュアルスタック機能も搭載し、将来のIPv6移行時にも追加コストは不要だ。

  RTX1200 RTX1100
LANポート 3ポート(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)、8ポートスイッチングハブ 3ポート(100BASE-TX/10BASE-T)、4ポートスイッチングハブ
スループット 最大1Gbps 最大200Mbps
VPNスループット 最大200Mbps 最大120Mbps
VPN対地数 100 30
NATセッション数 2万 4096
動的フィルタセッション数 2万 2000
経路数 1万 2000
USB 1ポート(USB 2.0) ×
外部メモリ microSD ×

携帯データ通信にも対応、柔軟な回線構成が可能に

 RTX1200の次のキーワードは「ワイヤレス」。ユーザーからの要望が多かった、携帯データ通信への対応が果たされているのも特徴だ。

 ユーザーが直面するビジネスの最前線は様々だ。商業店舗などでの事例では、光回線が開通するより先にネットワークを展開しなければならないケースや、複合型商業施設やデパートなど、有線回線の引き込みが容易ではない施設でWAN接続を迫られる場合もある。また、展開地点が信頼できるブロードバンドサービスの提供エリア内であるとは限らない。

 こうした様々なケースで味方になってくれるのが携帯データ通信だ。RTX1200で利用できるのは、NTTドコモのHIGH-SPEED(HSDPA)回線。NTT系ならではのサービスエリアの広さと通信品質に加え、FOMAハイスピードエリアでは最大7.2Mbps(受信)のブロードバンド通信が可能になっている。

 HIGH-SPEEDの高速性を生かせば、例えばワイヤレス回線を臨時店舗のWAN回線として使ったり、あるいは有線の開通前にプリ回線として利用することなども可能になる。また、有線回線のバックアップ用としてワイヤレス回線も選択肢に加えられる。携帯データ通信に対応することで、ニーズに合わせた多彩なネットワーク構成が可能になるのだ。

 対応端末は、NTTドコモが販売する、USB接続タイプの「A2502」をサポート。NTTドコモの回線を他の通信事業者が借りてモバイルサービスを展開する「MVNO」事業者が増えているが、A2502はこうしたMVNO事業者によるサービスでも多く採用されているデータ通信端末だ。

 USB接続した携帯を経由し、リモートからのセットアップや操作も可能で、管理者不在の拠点では頼もしいだろう。携帯電話で一般的なmicroSDカードスロットを搭載している点も見逃せない。例えば携帯電話でコンフィグをダウンロードし、microSDに保存してRTX1200に挿入すれば、新しいコンフィグでRTX1200を起動することができる。このように、携帯電話を経由した設定や管理が可能になっているのもRTX1200の大きな特徴だ。

ポート類は前面に集中。10ポートのGigabit EthernetポートやUSB、microSDスロットに加え、ISDN S/Tポート、ファームウェアの更新などが行えるダウンロードボタンを備える

消費電力16ワット 「エコにこだわるルーター」

 IT投資において「次世代」「ギガ」や「ワイヤレス」に並ぶキーワードが「エコ」だ。購入検討時、そのIT機器がグリーンITに対応するかどうかも、運用コストやCSR(企業の社会的責任)の点から重要なチェックポイントになってきている。

 RTX1200はエコ性能も万全だ。特筆すべきは、最大消費電力16ワットの際立つ省電力性能だ。6ポート程度のギガ対応ルーターの消費電力が数十ワット程度なのを考えると、10ポートのGigabit Ethernetポートを搭載しながら10ワット台に抑えたRTX1200のエコ性能は際だっている。

 これは、ヤマハ独自の省エネ技術やエコへのこだわりが実現したものだ。例えば省電力を支援する豊富な管理機能。LANポートはポートごとにシャットダウンできるコマンドを実装しているほか、使っていないポートを自動的にシャットダウンする機能も装備。ISDNポートには未使用時の消費電力抑制機能を備え、USBポート、microSDカードスロットも未使用時には給電停止が可能。ランプの輝度を下げるコマンドも実装する徹底ぶりだ。

 24時間・365日稼働が当たり前のルーターは、ITオペレーションの文字通り生命線だ。5年程度のスパンで見た場合、その間常時稼働するルーターの省電力性は想像以上にきいてくる。その点、消費電力が16ワットというRTX1200のエコ性能は申し分がないと言えるだろう。

 電源部は本体に内蔵。汎用品を使わず、RTX1200専用に新設計した効率の高いユニットを採用したこだわりが省電力性を実現している。電源ユニットを含め、製品を国内で生産していることが、輸送時の環境負荷の軽減にもつながっている。当然、鉛や水銀などの使用を厳しく抑えた「RoHS規制」にも対応している。

ファンレスが高める信頼性

 省電力化・エコ対応と同時に、冷却ファンが不要なファンレス設計になっているのも特徴だ。SOHO・中小規模拠点ではオフィスの一角にそのままIT機器を置くケースが多く、こうした機器から出るファン音は意外に気になるもの。24時間稼働するルーターがファンレスなのはうれしい配慮だ。

 もちろん、ファンレス設計で信頼性が向上している点も大きい。ファンが吸い込むほこりは故障の原因になりがちだ。サーバルームなどを用意できないオフィス環境では、ほこりを吸い込む不安がないファンレス設計なら安心だ。ファンという駆動部なしで済むことも低故障率につながる。

 高信頼性への自信は、従来機種では1年間だった無償保証期間が3年に伸びていることにも現れている。SOHOや、中小規模拠点を多点展開する企業にとっては、その信頼性の高さが運用コスト削減に貢献してくれるだろう。

 連続シェアトップの高信頼性を受け継ぎながら、「ギガ」「ワイヤレス」「エコ」という次世代のルーターに求められるキーワードに十二分に対応するRTX1200は、SOHOルーターの決定版と言っていいだろう。

「エコライフ」をプレゼント

 総販売元の住商情報システムでは、ヤマハルーター製品の専用サイトを設けている。様々な業種にわたる多数の導入事例を参考にできるほか、製品購入の際の質問や資料請求なども受け付けている。購入を検討する際はまず訪問したいサイトだ。

 エコに優れたRTX1200の発売を記念して、「エコライフ」をプレゼントするキャンペーンも始まった。RTX1200を購入した方から抽選でエコに関連したプレゼントを贈るもので、「A賞」では、旅行の移動などで排出した分の二酸化炭素(CO2)をグリーン電力の購入で相殺する「カーボンオフセットな旅」をペア5組の方に、「B賞」では世界遺産・白神山地の森に続く岩木山への植樹権を25名の方にプレゼント。「エコにこだわるルーター」らしい内容になっている。

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提供:住商情報システム株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2008年12月3日