この物件は「JR三鷹駅まで徒歩2分」とうたっているので地の利の良さが想像できるが、やはり気になるのは“住環境”だろう。三鷹駅、武蔵野ってどんな所か。そう思い立って現地に向かった。
最寄り駅はJR三鷹駅。オレンジ色の中央線中央特快・青梅特快・通勤快速の停車駅で、千葉から来る黄色い電車の総武線と、JRに乗り入れている地下鉄東西線の始発駅でもある。特急も停車する。日中でもひっきりなしに電車が到着し、出発していく。
ここでちょっと話が脱線するが、鉄ちゃんにお勧めの場所が近くにある。三鷹駅を西に400メートルほど行くと「三鷹車両センター」が広がるのだ。文字通り車両基地である。三鷹駅が始発の総武線車両や東西線乗り入れ車両を中心に、多くの車両を見ることができる。車両基地の上を長ーい歩道橋が架かっているので車両センター全体が一望できて、この日もカメラを抱えた数人がお目当ての写真を撮っていた。
三鷹駅に話を戻そう。まず時刻表を見てびっくりした。平日午前8時台には東京行きの中央線だけで24本も出発する。1本乗り遅れても気にならない運行本数である。しかも生活に便利な「Dila三鷹」と言う今流行の“えきなか”もあって買い物客で込んでいた。
そんなターミナル駅としての三鷹駅は北口と南口に分かれ、北側が武蔵野市、南側が三鷹市に位置する。北口を降りて駅前のロータリー越しに建設中の「武蔵野タワーズ」が見える。確かに近い。味噌汁の冷めない距離とでも言うべきか、いや少々の雨ならダッシュで帰れる距離と言えばいいほどの近さ。
この北口ロータリーはバスがひっきりなしに発着し、路線数や本数も多そうだ。周辺への移動に便利に使える何ともかわいいミニバスも走っていた。
整備された駅前のロータリーも木々が多いが、ちょっと周辺を散策するとけやきが街路樹として植えられ、「成蹊けやき並木散歩道」として整備されている。とにかくけやきの大木が木陰を作り、周辺を歩いていても清々しいし、住宅街は道幅も広く手入れをされた家々の植栽も、街並みの演出に一役かっている。正直、緑豊かな街として“武蔵野”というイメージがマッチする風景に驚いた。
もう1つの驚きは、玉川上水が三鷹駅を南北に横切っていることだ。玉川上水は江戸時代から明治にかけて上水道として整備され、今に至っている。そのほとんどが暗渠化されてしまい地上から確認することはできない。
しかし、北口に面したその一部が遊歩道として整備されていることを今回知った。石積み風の橋や水辺の植物も水路に植えられ、子供連れが遊んでいたり、近くの住人だろうかベンチでおしゃべりしたり。本当に駅前の隣に小川を想像させる空間が広がっていたのにはびっくりである。
さて、前述した三鷹車両センターから建設中の武蔵野タワーズが見渡せる。まさにタワーがそびえ立つ途中の光景だ。商業フロアー「タワーズモール」が併設される28階建て243戸の「スカイゲートタワー」、そして31階建て327戸の「スカイクロスタワー」の2棟から構成される武蔵野タワーズは周辺に遮る建物はなく、完成後の眺望はきっと抜群のことだろう。
武蔵野の貴重な生活文化と、周辺に広がる安らぎの風景を少しだけ体験できた。
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