ダサい、だらしない、イケメンにだまされやすいと“3D”でトホホなITmedia女子部。IT記者として、3D関連技術に詳しくなりたいのに――そんなわけで体験型科学館「ソニー・エクスプローラサイエンス」で3Dを勉強することにしました。
こんにちは。「ITmedia女子部」ことITmedia記者の宮本と小笠原です。先日こんな会話になりました。
宮本:「ねぇ、小笠原さん……机の上、片付けたほうがいいんじゃない? “3D女子”になっちゃうよ?」
小笠原:「汚いほうが落ち着くんです! ところで3D女子って何ですか?」
宮本:「机の上が汚くて『だらしない』、おしゃれ女子になりきれず、そこはかとなく『ダサい』、イケメンに『だまされやすい』の3D」
小笠原:「がーーん。否定できない。でも、宮本先輩だってイケメンに弱いし、机の上が汚……」
宮本:「ん? 何か言った?」
小笠原:「なんでもないっす。こうなったら、3D関連技術に詳しくなって、真の3D女子を目指すしかないです。それがIT記者としての生きる道!」
そんなわけで、“3D女子”の汚名を返上すべく、1カ月ぶりに、体験型科学館「ソニー・エクスプローラサイエンス」(東京都・お台場)へ向かいました。科学の原理と、エレクトロニクス製品などに応用されている最新技術とのつながりを学べる施設で、館内のシアターでは3D映像も上映しています。
3Dをはじめとする映像技術に触れ、IT記者としての知識とセンスを磨くことはできるでしょうか。
ソニー・エクスプローラサイエンスのサイエンスシアターには160インチのスクリーンがあり、座席数は100席ほど。4月24日公開の新作「クワガタ・ウォーク」など全5本の3D映像を上映しています(4月24日〜5月9日は「クワガタ・ウォーク」のみ)
虫が苦手な女子部。「クワガタ・ウォーク」というタイトルはなにやら危険な香りがしますが、沖縄美ら海水族館(沖縄県国頭郡)や旭山動物園(北海道旭川市)で収録した3D映像もあると聞き、わくわくしてきました。
3D映像は、専用の偏光メガネを着けて見ます。メガネを通すと右目・左目にそれぞれ異なる映像が見え、立体的に感じる仕組み。さっそくITmedia女子部も専用メガネをかけ、準備万端です。
まずは沖縄美ら海水族館の映像から。透き通った海が印象的です。さすが沖縄、こんなきれいな海に飛び込みたい! 「キャッキャウフフ」といいながらイケメンと戯れたい!――フルハイビジョン画質の映像に、小笠原の妄想も膨らみます。
ジンベエザメやマンタが巨大水槽をゆったりと泳ぐシーンは、こちらへ迫ってくるよう。ぶつからないよう思わず体を動かしてしまいました。小魚の群れの映像は目の前にいるかのようで、ついつい手を伸ばしてしまいます。
旭山動物園の映像では、水に飛び込むホッキョクグマをローアングルから楽しめます。いまにもひょいっと画面の枠を乗り越えてきそうです。
“昆虫の視点”をコンセプトにした「クワガタ・ウォーク」では、世界最大級のクワガタ「ギラファノコギリクワガタ」など、マレーシア・ペナン島に生息する珍しい昆虫の数々を見られます。
映像は昆虫の視点で撮影されており、自分も昆虫になったような気分に。普段まじまじと見ることのない触覚や足、顔まではっきりと映り、「昆虫の顔って、宇宙人みたい」と思ったり。昆虫がこちらに向かって羽ばたくシーンでは、「ギャッ! 飛んで来ないで!」と思わず声を上げよけてしまいます。隣にイケメンがいたら抱きつけるのに。宮本さんに抱きついても仕方ないしな……。
小笠原:「3D映像をたくさん見たし、ちょっとは真の3D女子に近づけたかな。どうですか、先輩!? わたし、見た目とか変わりましたかね?」
宮本:「……見た目は変わらないと思うよ。ところで途中、妄想にふけって3D映像を見てなかったでしょ!」
小笠原:「そ、そんなことないですよ。(いかん、怒られる。どうにか話をそらさなくては……)。はっ! そんなことより、あそこに因縁の笑顔対決マシンが!」
宮本:「おお!」
「リベンジさせてください! あのままでは終われません」――笑顔対決マシンを前に、小笠原が宮本に戦いを挑んできました。前回訪れた際、笑顔対決ゲームで宮本に全敗したことを思い出したようです。
カメラに向かって笑顔を作ると、“笑顔度”を数値化し、ディスプレイに点数を表示するこのゲーム。3月のワークショップでは参加者のみ体験できましたが、今は「スマイルファイト」と名づけられ、常設展として楽しめるようになっています。
ソニーが開発した顔画像認識エンジンを使って、画像から人の顔を検出し、55の特徴点を抽出。特徴点の位置関係を計算し、笑顔度を導き出す仕組みです。口を大きく開けて口角を上げたり、目を三日月の形に近づけるイメージで目尻を下げると、比較的高得点を取れるそうです。
「戦いは受けて立つけど、ほんとに勝てると思ってるの?」「ぐぬぬ……」――後輩に負けるわけにはいかない宮本と、前回全敗し後がない小笠原が、カメラの前に並んで座り、火花を散らします。
3、2、1……カウントダウンに合わせて全力でニコッッッッ。結果は、100点満点中、小笠原が69.41点、宮本が83.41点でした。さらに続けて2回対戦するも、すべて宮本が勝利。「手加減した方が良かったかしら?」「く、くそ〜」
笑顔に自信がある人は「スマイルランキング」もおすすめです。あなたの“笑顔度”を、1日の体験者の中で順位づけして表示するという展示で、自分の笑顔が今日の何位か確認できます。
その場でメールアドレスを登録すれば、特設Webサイトでも笑顔度対決ゲームをプレイ可能。あらかじめ用意された顔写真と対決して5回勝ち抜くと、割引券付きの「ランキング認定証」をダウンロードできるなど、自宅に帰ってからも楽しめます。
カメラの前に立って体を動かすと、動いている部分に炎などのCGを合成し、ディスプレイに映し出す「モーションマジックミラー」も体験しました。勝利続きで上機嫌の宮本は、回転したり飛び跳ねたりと思う存分動き、CGの炎とたわむれます。ロックコンサートのように頭を縦にガンガン振ると、まるで頭が燃えているよう。楽しい! あはははー!
「宮本先輩、浮かれてるな……」。何度やっても笑顔で勝てない小笠原は、いじけた気持ちになり1人で影絵遊びをスタート。テーブルの上の決まった位置に手をかざして動物の形の影絵を作ると、その動物のCGが現れる「ホロウォールテーブル」です。
天井からテーブルに向けて赤外線を照射。テーブルに内蔵したセンサーが遮られた部分の形を感知し、形に応じてそれぞれ動物のCGを出す仕組みです。両手を合わせて少し膨らますと魚、両手を使って大きな円を作るとカメなど12種類の動物が登場します。
どうやら小笠原はこれが得意らしく、難易度の低いワニから、少し難しい象、カニ、鹿までぽんぽんとCGが現れます。一方、宮本は苦戦中。「これなら宮本先輩に勝てるかもしれない……」と小笠原はニヤリ。
最も難しい影絵はかたつむりだそうです。さっきからワニばっかり出している宮本にかたつむりが出せるわけがない――そう確信した小笠原は「宮本先輩! かたつむりをどっちが先に出せるか勝負しましょう!」と叫びました。
よし、じゃあ作るぞ……気合いを入れ……
「あ、できたー!」
宮本が一瞬にしてかたつむりを出しました。小笠原は何度やってもかたつむりを出すことができません。「わたしに勝とうなんて100年早いよ♪」とご機嫌な宮本の声に、小笠原は返事をする気にもなりません。「く、悔しい……。いつか必ず勝つ!」
最後は3Dを勉強するという目的をすっかり忘れ、ソニー・エクスプローラサイエンスの常設展を満喫したITmedia女子部。真の3D女子になる日は、まだまだ遠そうです。
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提供:ソニー・エクスプローラサイエンス
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2010年5月26日