B-CASカードに保存されたデータを改造することで有料放送を無料で視聴できるとされる方法がネットで出回り、スカパーJSATホールディングスは5月21日、「関係当局、関係各社と連携の上、厳正な対応をしていく」というコメントを公表した。不正視聴には法的措置も検討する。
改造方法は最近になってネット上で出回り、B-CASカードが同梱されているデジタル放送チューナーやカードリーダーの売れ行きが伸びるなどの現象が起きている。
同社は「現在、インターネット上の掲示板型サイト等において、有料放送の不正視聴につながるB-CASカードの改ざん方法及び改ざん行為の報告が継続的に投稿されていることは認識している」とした上で、「有料多チャンネル放送全体の健全な普及拡大に大きな悪影響を与えかねず、看過できない」と厳しく対応する方針を示した。
B-CASカードの所有者であるビーエス・コンディショナルアクセスシステムズからも報告を受けており、同社に対し「厳正な対応」と技術的対応の検討を要請したという。スカパーJSATが運営する「スカパー!e2」の不正視聴には「損害賠償請求を含めた法的措置を検討している」という。
WOWOWも同日、改造B-CASカードについて認識しており、不正視聴行為に対し損害賠償請求を含めた法的措置を検討するとのコメントを公表した。
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