なんだか嫌な予感がするな〜と思ったとき、だいたいその予感は的中するものだ。例えば小学5年生のときに小遣いが減ったと思ったら、父が翌月転職したことは今も覚えている。そんな悲しい話はさておき、よくない予兆を感じる瞬間は誰にでもあるはずだ。
会社の中でも、そんな兆しを感じる瞬間はたびたびある。今回、日立製作所のシステム運用管理製品「JP1」とのコラボで、オフィス内の“予兆あるある”を検証してみた。
歩いて移動すればいいのに、イスに座ったままフロアをころころころころ……会社で働いていると、こんな光景を目にすることがよくある。これをやるのは決まって、先輩にあれこれうるさく注意されなくなった若手〜中堅社員だ。
しかし思い出してほしい。そんなコロコロ社員でも、新人のうちはちゃんと歩いてオフィス内を移動していたはずだ。彼らはいつどんなタイミングでコロコロ社員になってしまうのか。弊社の新人・中尾くんを観察し、その予兆を確かめてみることにした。
中尾くんは、今年の4月にアイティメディアに入った新入社員だ。普段の仕事のほかにも社内のメルマガなどを担当していて、読み応えのあるコラムは一部で人気らしい。だが、そのコラムも最近なんだか変わってきた。例えば、出だしが「暑い! ビール! というわけで」など、微妙な適当っぽさが鼻につくようになってきたのである。
中尾くんは、会社に慣れてきたに違いない。果たしてコロコロ社員になってしまったのか。
中尾くんを観察し始めてから早1時間。同僚の目が痛いが、これもれっきとした仕事のうちだ。幸いなことに中尾くんには気づかれていない。しめしめ、のんきなやつだ。
そのまま1時間半、2時間と待つが、中尾くんは一向にコロコロしない。一抹の不安がよぎる。中尾くんはまだ会社に慣れていないのではないか? 緊張を解きほぐすために、社内メルマガでハイテンションを演じているだけなのではないか。
しびれを切らして、こちらからアクションをかけてみることにした。中尾くんの上司である田口さんに内線電話をかけ、中尾くんを呼び出すよう頼んでみる。田口さんのデスクは中尾くんの2つ隣。コロコロして話しかけるのには最適なポジションだ。
トゥルルル……
「すみません、田口さん、中尾くんをちょっと呼び出してほしいんですが」
「了解です」
次の瞬間だった。中尾くんがキャスター付きのイスでフロアをコロコロ行くのを目にしたのは。急だったので、写真がぶれまくった挙句フラッシュを焚いてしまった。いつも仕事でカメラを使っているのに恥ずかしい。
やっぱり、職場に慣れた新人がコロコロし始めるのは本当だった。新入社員が会社に慣れたのをこんなに嬉しく思ったことはない。今夜は中尾くんを囲んで歓迎会だ。
結論:社内メルマガのコラムが適当になったのは、コロコロ社員になる予兆だった
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2013年9月25日