エンジニアが生涯「プロ」として生きる道 30代までに考えておくべき“条件”は?

(提供:株式会社パソナテキーラ)

» 2018年02月22日 10時00分 公開
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 「プログラマー35歳定年説」という言葉がひととき流行ったように、エンジニアが年収を上げるためには現場を離れてマネジャー職になったほうがいいと考える人は今も多い。だが、エンジニアにとっての幸せの形はそれだけではないはずだ。培ってきたスキルと経験を生かし、プロフェッショナルとして活躍する道もある。

 しかし、ここで考えなくてはならないのは「どうすればプロとして一生食べていけるのか」ということだ。ドッグイヤーでトレンドが変わりゆくIT業界。将来を見据えて新しいことを始めないといけないと感じているけれど、何にどうやって手をつければいいのか分からないという人もいるだろう。

 「20代から30代のうちにやっておくべきこと、身に着けておきたい考え方がある」――そう話すのが、パソナグループでSalesforceの導入支援を主に手がけるパソナテキーラの佐藤裕喜CTOと、SalesforceやHerokuプラットフォーム上でのアプリ開発を手がけるタンバリンの中尾達也代表取締役だ。

 佐藤さんは、新卒で入社したアパレルメーカーの情報システム部門でエンジニアとしての人生をスタート。その後フリーランスとして独立してSalesforceのコンサルティングを手がけ、2013年にパソナテキーラに入社。さまざまなプロジェクトを担当しながらキャリアを重ね、いまはCTO/テクニカルアーキテクトとして経営に携わりながら現場を指揮する“異色のキャリア”の持ち主だ。

 一方、中尾さんも一風変わったキャリアを持つ。学生時代からのPC好きが高じ、大学在学中にアルバイトをしていたWeb系の制作会社にそのまま就職。その後、数社を経てさまざまなプロジェクトに関わった後、タンバリンの親会社であるTAMに入社し、2015年に分社化したタンバリンの代表取締役に就任している。

 コードを書きながら生きてきた2人はそれぞれ47歳と40歳。いま20〜30代のプログラマーが生涯プロフェッショナルとして生きる道とは? そんなテーマで対談した。

生き残れるエンジニア、生き残れないエンジニア

――情報処理推進機構(IPA)の「IT人材白書2017」によると、エンジニアのうち将来のキャリアパスが明確ではない人が70%を占めています。将来に向けて具体的に何をすればいいのか分からない人も多い印象ですが、業界全体や自身のまわりの現場を見渡し、どのように感じていますか。

佐藤裕喜さん(以下、佐藤) エンジニアの「35歳定年説」はだいぶ言い古された感がありますが、やはりその壁を超えられる人と超えられない人はいると感じます。その年齢を過ぎてくると、大きなプロジェクトなどのPM(プロジェクトマネジャー)にキャリアチェンジをする人が多い気がしますね。

photo パソナテキーラの佐藤裕喜CTO テクニカルアーキテクト

 年齢とともにプログラマーとしての経験を積んでいくと、やるべき範囲が広がって期待される役割も大きくなってきます。だんだん仕事をこなすのが大変になってきて、「プログラミングではない方向でやっていかなければ」とキャリアを変えてしまうのではないでしょうか。

中尾達也さん(以下、中尾) だから、エンジニアとしてエッジを立てていくのか、それともマネジメントスキルを上げるのかという二者択一が迫られると思いますね。エッジが立っていれば、この分野ならこの人に任せよう、という具合に仕事が入ってきますから。

 実際、自分の身のまわりにも35歳を超えてエンジニアとしてバリバリやっている人はいて。その人はマネジメントスキルがあるから生き残っているわけではなくて、とにかく新しいことをガツガツやっている。そこに市場価値があって、「この仕事だったらこの人」というふうに仕事が来るので生き残っているんです。

 これはフリーランスでも会社員でも同じで、それぐらいのエッジの立たせ方をするというか、例えば「IoTだったらこの人」みたいになれば、能力的に生き残ることは十分できるでしょうね。

佐藤 そうですね。ただ考えておかないといけないのは、スキルアップだけで収入もアップするかというと、なかなかそれも難しかったりしますよね。ずっと勉強しなければいけないし。そのときのライフステージに合った収入を得ながら、生涯エンジニアであるためのライフプランをどう作っていくかは、悩ましいところだと思います。

中尾 そうそう。得意なこと、すでに知っていること、それ一本にこだわってしまうと難しいですよね。

佐藤 先ほどの話にもあったように、ある程度の年齢になってもエンジニアとして活躍できている人は、時代に合った技術を身に着けている人なんですよね。先を見据えて、20代後半から30代のうちに行動しないといけないと思います。

プロジェクト全体を見渡せる経験が、キャリアの鍵を握る

中尾 新しいものを学ぶためには、やったことがない、できないかもしれないことに踏み込んでいく勇気も必要なはずです。

 ただ、本業が忙しいとそもそも新しいものを学ぶ時間がありませんよね。それに大規模プロジェクトの場合は、エンジニア1人に任される部分が全体のほんのわずかだったりします。そうした中で、なかなか全体を見る経験を持てずにいる人もいるかもしれません。

 当社に入社してくるエンジニアは20代後半が多いのですが、「できれば子どもができるまでにいろいろな経験を積んだほうがいいよ」と伝えています。ちょうど35歳というのは結婚して子どもが産まれて、家庭のことにも忙しくなるタイミングなんですよね。そうすると、なかなか没頭できる環境ではなくなってしまう。

佐藤 だからそれまでに、将来のキャリアについても考えておきたいですよね。それはなにも「新しい言語を学ぶ」だけではありません。言われたことだけをするのではなく、お客さまが何を求めているか、お客さま視点で考えられるプログラマーになったほうがいい。実際、私のまわりで35歳を過ぎてもバリバリ働いているプログラマーに共通しているのは、お客さまのニーズに正しくアプローチできている人たちです。

中尾 大規模プロジェクトだけに携わっていると、お客さまのニーズや全体像をつかむセンスを磨けないですからね。その点、当社やパソナテキーラさんが手がけているSalesforceの導入・運用支援って、エンジニアが主体性をもって新しいことに挑戦するのにちょうどいいと思います。

 Salesforceの開発では、お客さまの抱える課題やニーズに応えながら、小規模なプロジェクトとして機能や画面を開発します。そのため、プロジェクト全体を見渡しながら取り組めるんですよね。

photo タンバリンの中尾達也代表取締役

佐藤 そうですね。それにSalesforceはカスタマイズしなくても動くんですよ。そこにお客さまの要望を踏まえて、やりたいことをどんどん追加していく。まずは試作品を作り、お客さまに使っていただき、要望を引き出す。そんなスクラップ・アンド・ビルドの繰り返しです。だから、新しいことにチャレンジしやすい。

 営業支援システムを例にとると、営業スタッフが「いつ、だれのところに商談しにいったか」を入力するだけで「次はいつ、どのタイミングでアクションしましょう」といった機能を実装することもできます。

 これを可能にするのが、AIの組み込みです。Salesforceは世界中で使われているツールなので、セールスに関する膨大なデータを持っている。それを学習し、AIが引き出すことで、このような仕組みを実装できる。

中尾 そうそう。AI以外にも、BotやIoTを活用した仕組みも実装できますね。

佐藤 そういった新しいもの、面白いもの、時代に求められる新たなスキルにどんどんチャレンジしていける、取り入れられる。そういうところがSalesforce開発の面白みですよね。

中尾 ニーズを聞き取るために、エンジニアが直接お客さまのもとに出向くこともありますね。やっていることが成果に直結するから、新しい機能をお客さまの売り上げアップにつなげるための経営的視点も身につく。高いレベルで判断でき、お客さま視点で物事を考えられ、アドバイスまでできるエンジニアに成長していくんですよね。

エンジニアが働きやすい環境とは

佐藤 エンジニアが新しい分野に挑戦したり、スキルの習得に前向きになるためには、それを評価してくれる環境も必要ですよね。

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中尾 そうですね。例えば、何か新しい機能を実装する際に、これまでとは違うアプローチでチャレンジしてみたけれど、だめだったというとき。会社がそのチャレンジを認めてくれないようであれば、意気がくじかれてしまいます。でも、失敗をリカバリーする仕組みがあって、どんどんチャレンジしていい雰囲気があれば、チャレンジできない人や環境と比べて十倍、百倍いいものを生み出せるようになります。

 今までやってきたことや、すでにできることよりも、頭ひとつぶん飛び越えるくらいのことにチャレンジしていくことが、エンジニアとしての最大のリスクヘッジにもなると思うんです。会社としても、使えるかまだ分からないような新しいツールやテクノロジーにも挑戦できる雰囲気を作って、みんなが「あ、やってもいいんだな」と思えるような環境を作っていきたいですよね。

佐藤 その通りですね。それに、専門的なスキルに加えて、自分の取り組んでいることがお客さまの課題を解決することにどう貢献するのかを考えられる人であれば、プラスアルファの価値を持ったエンジニアになれると思います。

 その過程の中でどれだけ新しいことにチャレンジできていて、どれだけのアウトプットを生み出せているか。会社としても、そこをどんどん評価していきたいですね。

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エンジニアが生涯「プロフェッショナル」として生きていくための“条件”は

 「将来に向けて、今何をすればいいのか分からない」と悩むエンジニアも、少し視野を広げれば道は見えてくると2人は話す。(1)プロジェクトの全体像を見渡し、(2)新しい技術や考えを身につけながら、(3)顧客の抱える課題に正しくアプローチできる――そんなエンジニアならば、現場でコードを書きながらキャリアを積み上げていくこともできるだろう。

 エンジニアが収入やキャリアを上げる方法は、マネジメント職につくだけが全てではない。スキルや視野を広げながら現場でチャレンジを続けたい――そう考えている人には、プロフェッショナルとして生きるための道は開かれている。

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