人々の生活や仕事はテクノロジーの進歩によって大きく様変わりしました。遠く離れた場所とリアルタイムにコミュニケーションしたり、ボタン1つで欲しいものが届いたり──昔に夢見た空想は着実に現実へと近づいていますが、そんな革新が「自動車」の世界にも起きようとしています。
キーを回してエンジン始動。アクセルを踏めば、燃料を燃やしながら“うなり”を上げて加速する──クルマと言えば、そんなイメージが当たり前でした。あくまで移動手段の道具として捉える人もいれば、運転することに喜びを感じる人もいます。長い歴史の中で、人々の生活を豊かにしているのは間違いありません。
そんなクルマのイメージが100年以上も続いた今、世界は「脱石油社会」「低炭素社会」に向かっています。2040年以降、ガソリン車やディーゼル車の販売を禁止する国が現れるなど、“クルマ、脱石油”の流れは確実。そこで次世代の主流を担おうとしているのが電気自動車(EV)です。
そして、新たな動力源とともに注目を集める「自動運転技術」も日々進化しています。将来の「完全自動運転」実現に向けた、運転支援技術からも目が離せません。
今回、ゲストとして登場するデーブ・スペクターさんは、そんなクルマにココロ躍らされた1人。普段は海外情勢や芸能に詳しいコメンテーターとして、“しゃれ”を効かせながら活躍されていますが、今でも自分でハンドルを握って番組の収録スタジオに向かうこともあります。
そんなクルマ好きのデーブさん、実はEVを未体験とのことです。そこで、日産自動車が7年ぶりにフルモデルチェンジした100%EVの新型「日産リーフ」に乗り込み、初めてのEVを味わってもらうことにしました。
――デーブさんのクルマにまつわるエピソードを教えてください。これまでにどんなカーライフを送られてきましたか?
それはね、はい、持ってきました。自慢のクルマの写真。これです。
――それはさっき新型「日産リーフ」を試乗したときに撮ったやつですよね! 隣にいる日産の担当者がちょっと喜んじゃってますよ。
あ、違うか。昔、紫色のコルベットに乗っていました。車体を切ってオープンカーに改造して、内装は白に統一、レーシングメーターもたくさん付けてた。エンジンルームには赤と青と銀のケーブルを這わせて、キャブレーターはメッキでピカピカでした。
ボンネットを開けるとみんなが驚いてくれて、クルマにうるさい所ジョージも認めてくれた。エンジンは6000ccの大排気量で、すごい音がする。見せつけるためにやってましたね。前にテレビの番組でこすっちゃって……今でも恨んでますよ!
米国にいると、自動的にクルマが好きになりますね。高校の敷地内には教習用コースがあって、クルマの運転が必修科目なのです。僕が始めてハンドルを握ったのは15歳半ぐらいだったかな。最初に乗るクルマは、たとえお金持ちでも中古車という掟があったりする。
そうそう、海外で日本車に乗ってると不便なんですよ。
――えっ!? そんなことありますか?
遅刻しそうなとき、会社に「クルマの調子が悪くて遅れそう」って連絡すると、上司から「バカヤロウ! お前は日本車に乗ってるから嘘だろ!」と言われる。遅刻の言い訳に使えない。つまり日本車の評判は良いってことです。
――クルマトークが尽きないデーブさんですが、今回は100%EVの新型「日産リーフ」を公道で試乗してもらいました。純粋にクルマとしてどうでしたか?
電気で動くクルマはラジコン以来ですけども、普通の乗用車と見た目は変わらないのに、スポーツカーみたいな加速感でびっくりしました。動きもすごくスムーズで、ブレーキの効きもよかった。
特にすごいと思ったのは、車内が静かで会話しやすいこと。車種にもよりますが、今は声を張り上げなきゃいけなくてすごく疲れちゃう。これなら会話や音楽を車内空間でより楽しめますね。
こんなに静かで、歩行者には存在を気づいてもらえるの?
――車内で聞こえるのは本当のモーター音で、外ではキーンという“モーターっぽい音”をスピーカーからわざと出しています。
そういえば最初に気付いたけど、ハンドルやシートにヒーターを搭載しているのもいいね。まるで高級車みたいだよね。
――新型「日産リーフ」には、高速道路の単一車線で使える自動運転技術「プロパイロット」や、自動駐車機能「プロパイロット パーキング」を搭載しています。実際に体験してどうでしたか?
お世辞抜きで予想以上に良かった。何でみんなこれに乗らないのか分からないくらい。今日から全てのクルマに載ればいいのにと思っちゃった。(自動駐車機能を試したとき、勝手に動くハンドルを見たら)将来的に自動運転は全部こんな感じになるだろうなと実感しますね。
何より、道路にある普通の白線をちゃんと認識してくれるんだと驚きました。日本の駐車場は米国と比べて狭いけど、見事に駐車してくれる。駐車が苦手な人にはとてもいいと思う。これからは駐車場の管理会社に「白線をちゃんと引いてくれ」みたいな問い合わせが増えるかも。迷惑駐車が無くなったらいいな。
何でこれクルマの上から映像を撮れるのかな……まるで衛星写真みたいだね。内装の作りもいいし、メーターパネルもきれい。
――アクセルペダルだけで加減速・停止までできる新技術「e-Pedal」の操作感はどうでした?
多分これ来年無くなると思う……なんてね。面白いよこれ! モーターで動くクルマはこういうことができるんだね。アクセル操作に集中できるってことは、高齢者の踏み間違いが無くなるかもしれない。でも慣れるまで僕は普通のほうがいいかな。
――ドライバーの好みに合わせて、「e-Pedal」機能は自由にオンオフできます。
今はまだこれまでのクルマ感覚でやっているから。本能でね。でも久しぶりに乗った右ハンドルも1時間で慣れたし、しばらく使ったら「やっぱりe-Pedalいいですよ」って絶対言う気がするね。
――走りに関して満足いただけたようで何よりです。ただ、「日産リーフ」を初めとするEVは「航続距離(1回のフル充電で走行できる距離)」や「充電スポット」のイメージで敬遠してしまう人が多いようです。
本当にいい体験をさせてもらいましたよ。実際に乗ってみないとこの良さは分からないですよね。みんな「EVは長距離を走れない」「充電スポットが少ない」みたいな先入観を持っているけど、今はものすごく良くなっている。
――自宅に充電設備がないマンション住まいの方でも、「日産リーフ」を快適に使えているといった体験談をよく見掛けるようになってきました。
――新型「日産リーフ」は、JC08モードで航続距離400キロを実現しました。EV専用NissanConnectナビゲーションシステムで、近場の充電スポット検索はもちろん、目的地までのルート上で立ち寄れる充電スポットの案内や、残りのバッテリー残量で到達できるエリアの表示など、充電スポットの検索方法が充実していて、EVの利便性が追求されています。
コンビニを探すような感覚で充電スポットを見つけられて便利だよね。バッテリーは空っぽから80%まで充電するのに40分くらい。今はスマートフォンがあるし、時間つぶしはいくらでもできそう。
――EV専用の車載通信ユニットを搭載しているので、スマートフォンアプリからクルマのバッテリー残量を確認したり、乗る前にエアコンをオンにしたりできます。スマートスピーカー「Amazon Alexa」にも対応していて、自宅にいながら声で操作することもできます。
クルマなのに、まるでスマートフォンや家電みたいですよ。完全にSFだね。昔のクルマは冬になると、走る前に10分くらいエンジンを暖めなきゃいけなかったのに。今はそんなことしてる人はいない。ただ、バッテリーの減りが数字で見えるのは、神経質な人は気になるかも。ガムテープで隠しちゃおうかな。
――従来のクルマにとらわれない新機能を多く搭載する新型「日産リーフ」ですが、そのすごさを知らない人はまだたくさんいます。デーブさんならどのように薦めますか?
「めちゃ安上がりですよ!」ということですね。もっと安いクルマはあるけど、長いスパンを考えれば、あっという間に回収できる。
――月額2000円で充電し放題の「使いホーダイプラン」も用意されています。
ガソリンスタンドで満タンにしたら今は1万円弱はかかってしまう。ばかばかしいですよね。焼き肉屋で特上カルビを食べられちゃう。EVは消耗部品も少ないのもうれしいですね。
――エンジンオイル類など、定期交換の必要がある部分が少ないので、確かにお得です。しかも新型「日産リーフ」のコアであるバッテリーは、もし新車購入から8年以内に性能が2/3以下まで低下した場合、使用条件にもよりますが無償で修理・交換してもらえるそうです。
親切すぎないですか? クルマの購入時には補助金も出るよね。燃料代のことを考えても、何でEVにしないんだろうって思ってしまう。家電量販店で売ったほうがいいんじゃない?
現代人はいろいろなことに忙しいから、EVは時間の節約がすごいと思う。今までの車って、「次はどこが壊れるかな」「いつか部品を交換しなきゃ」ってずっと考えながら走ってた。「何年ごとに部品を変える、その次は……」みたいなことはもうやっていられない。今はみんな仮想通貨で忙しいからねえ。
EVはエコだけじゃなく、時間の節約、メンテナンスを気にしなくてもいいところが強みだと思いますね。
――最後に、新型「日産リーフ」を振り返って感じたことを教えてください。
昔の自動車展示会って「こんなのあるわけないだろ」みたいなコンセプトカーがよく出ていたけど、今はギャップが少ないよね。未来のコンセプトカーが道路を走っている。リーフは良い例で、自動運転を視野に入れて作られていると感じる。
「リーフは自動運転の入り口に立っていてすごい」ってテリー伊藤さんも褒めていたけど、少しずつ世の中を自動運転に慣らしていく役割を担っている感じがあって、他の自動車メーカーにすら貢献してる。「プロパイロット」に慣れたら、普通のクルマに戻れなくなってしまう。絶対そうだと思う。
SFだと思っていたものが既に現実にあって、本当に感心します。走るより駐車が楽しみになる日が来るとは思わなかったな。ビビビと来ました。“電気ーベリーマッチ”。
――ありがとうございました。
デーブ・スペクターさんに新型「日産リーフ」を体験してもらいましたが、これまでのクルマでは体験できない、EVならではの感覚を楽しんでいました。
これは実際にハンドルを握ってみないと実感できない、まさに新境地です。余談ですが、取材に同行した筆者も新型「日産リーフ」の乗り味を知ってから、「次のクルマはいよいよEVか……?」「もし家を買うなら、充電設備も整えたい」と考えるようになりました。一度体験すれば、あなたの価値観も一変するかもしれません。
クルマもスマート家電やスマートフォンの感覚に近づいています。時代が大きく変わろうとしている今だからこそ、新型「日産リーフ」に乗ってクルマの未来を体験してみませんか?
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提供:日産自動車株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2018年3月31日