「15分の昼寝」で仕事の質が変わる 寝具の西川が提案する、眠りの働き方改革とは

» 2019年03月15日 10時00分 公開
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 「パワーナップ」という言葉を知っているだろうか。米コーネル大学の社会心理学者、ジェームス・マース氏が提唱する、約15分程度の仮眠を指す造語だ。このわずかな短時間睡眠が、人間の脳や体の休息に効果的とされている。

 実は厚生労働省も昼食後の短時間睡眠を推奨している。「健康づくりのための睡眠指針2014」によれば、「午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をすると、眠気による作業能率の改善に効果的」というのだ。

 「昼休みに少しだけ仮眠したら、頭がスッキリして午後の作業がバリバリ進んだ」――こんな経験をしたことがある人も少なくないはずだ。実際にパワーナップ制度で従業員の業務効率アップにつなげようとする企業も出てきている。

 そんな中、創業から453年の歴史を持つ寝具メーカー大手の西川(東京都中央区)も、働き方改革の一環としてパワーナップを社内制度として取り入れている1社だ。同社は2月、グループの西川産業、西川リビング、京都西川を経営統合して生まれた新会社だ。

 経営統合を機に、旧西川リビングが独自に取り入れていた仮眠制度を拡大。社内に専用の仮眠スペースを設けることで、社内に“昼寝”を本格的に浸透させつつある。

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 睡眠のプロである西川が考えるパワーナップの重要性、PCやスマートフォンを多用する現代のビジネスパーソンが、良質な睡眠を取るべき理由について話を聞いた。

名前は「ちょっと寝ルーム」だが、設備や機能は“ちょっと”じゃない

 西川がオフィス内に設置した仮眠スペース「ちょっと寝ルーム」には、パワーナップに適した仮眠用ベッドが8台(うち4台は女性専用の小部屋に設置)と、うつ伏せ寝用のクッションを備えたテーブルブースが並ぶ。最大26人が同時に滞在できる。

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 ちょっと寝ルームが仮眠スペースとして稼働するのは、正午から午後3時までの3時間。1人につき15分間の仮眠と5分間の入れ替え制で、ベッドの空きを会議室のように予約して使える。それ以外の時間は、ちょっとした打ち合わせやフリーワーキングスペースとして自由に出入り可能だ。

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 短い時間の睡眠効果を上げるため、ちょっと寝ルームにはパナソニックの仮眠環境制御技術を取り入れている。具体的には、光や音などを組み合わせることで、心地よい入眠と起床を促す演出だ。西川が自社開発した、リラックス状態を誘発するオリジナルブレンドアロマの香りが漂っている。

 実際にちょっと寝ルームのベッドで横になると、照明の光が揺らぎながら徐々に部屋の光量が落ちていき、波の音のような環境音が優しく流れる。しばらくすると部屋はほぼ真っ暗になるが、完全な無音は周囲の人の衣服が擦れる音や吐息が気になるため、それらを打ち消すような音(ブラウンノイズ)も流す。

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 数十分後、起床時間を迎えると太陽光に近い光で部屋全体が徐々に明るくなり、アップテンポな音楽が流れる。残りの仕事時間を活動的に過ごせるように、優しい覚醒を促す仕組みだ。

元は女子更衣室 経営統合は“お昼寝戦略”を強化したい西川にとっての好機だった

 ちょっと寝ルームを整備したのは、19年2月の経営統合後のこと。後押ししたのは女子社員の制服廃止だった。これまで女子更衣室として使われていた部屋が空くことになり、そのスペースを有効活用しようと生まれたのが仮眠スペースだった。部屋の広さが浸透に一役買ったと説明するのは、西川の藤ヶ森仁部長(営業企画統括部営業戦略グループ)だ。

photo 西川の藤ヶ森仁部長(営業企画統括部営業戦略グループ)

 「26人も同時に仮眠できるような広さを仮眠スペースにしたことで、『誰が入ってもいい』というメッセージが伝わったのかもしれません。昼寝時間以外にも自由に出入りできる環境が、気兼ねなく仮眠に行ける雰囲気作りに役立ちました」(藤ヶ森部長)

 会社で周囲の人が仕事に打ち込む中、「ちょっと昼寝してきます」と言いづらいのは容易に想像できるが、従業員が制度の利用に抵抗を感じさせないようにするための工夫はこれだけではなかった。ちょっと寝ルームの企画を担当した東海林由佳さん(営業企画統括部商品戦略グループ商品戦略担当チーフ)は3つのある施策を行った。

photo 西川の東海林由佳さん(営業企画統括部商品戦略グループ商品戦略担当チーフ)

 1つ目は、若手社員も仮眠スペースを気兼ねなく使えるように、管理職がちょっと寝ルームを積極的に使うように促したこと。2つ目は社内の教育担当者が従業員にちょっと寝ルームの使い方をしっかりとレクチャーしたこと。3つ目は社内の研究部門である日本睡眠科学研究所から、夜の睡眠に加えた昼寝の重要性を科学的に説いてもらったことだ。

 「寝具メーカーの従業員なのに、昼間に眠気を訴える人がいました。昼寝したいという要望は以前からありました」と東海林さん。続けて藤ヶ森部長は、働き方改革で残業時間が減っても、友人との付き合いを優先して夜更かししている現実があったと付け加える。

 「ちょっと寝で睡眠を補填してもらい、生産性向上につながればうれしい」(藤ヶ森部長)

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どこでも仕事ができる今の時代だからこそ、パワーナップで疲労を緩和

 3社の経営統合後、西川の従業員は1500人規模に拡大。東京、大阪、京都にあるオフィスや、札幌、名古屋、福岡、さらに海外にもあるグループ会社との情報共有のため、クラウドツールやWeb会議などは欠かせなかった。

 同社はこの2〜3年ほどの間に持ち運べるモバイルPCの貸与、チームメンバーのスケジュール確認や会議室などの予約を行えるグループウェアの導入など、社内システムを刷新してきた。

 「今までは紙で回覧されていたような承認書類も、いつでもどこでもスマートフォンで確認して『承認』『却下』ができるようになりました」と藤ヶ森部長はそのメリットを語る。その一方で、「机に縛られなくなったのはいいのですが、出先でもスマホの画面を見ることが増えて、目や体の負担は増えたかもしれません」と現代ならではの悩みもある。

 藤ヶ森部長はそういった働き方の変化にも、ちょっと寝ルームのような試みが仕事効率の向上に役立つのではないかと期待している。

パワーナップは夜の睡眠にも密接に関係している?

 旧西川リビング時代から始まった昼寝制度の導入から約半年、その効果は現れたのだろうか。西川が社内で行った社員アンケートでは、9割の社員がストレスや眠気の減少を感じたという。

photo 西川の安藤翠さん(研究開発室 東京担当 日本睡眠科学研究所 東日本分室)

 同社の安藤翠さん(研究開発室 東京担当 日本睡眠科学研究所 東日本分室)は、まだ検証段階と前置きしつつも、「夜の睡眠が最も重要なのは間違いありませんが、昼の短い睡眠と相関関係があるのではないかと考えています。パワーナップを行うことで、午後の活動が活発になり、その結果、夜の睡眠の質が改善するということです」と、パワーナップによる生活の質全体の向上を見込んでいる。

「昼と夜それぞれにふさわしい睡眠の質があります。大切なのは時間だけでなく、質も大切です。メインとなる夜の睡眠の質を向上させるためには、良質な寝具の使用はもちろん、光、音、温度、湿度、香り、寝室・寝具の清潔さといった睡眠環境を整えることをおすすめします。昼も、“ちょっと寝”にふさわしい環境を整えれば、午後からのやる気を回復させるパワーナップとなります。どちらの睡眠も、はつらつと仕事をするのに欠かせない要素です」(安藤さん)

 働き方改革といえば、残業時間の抑制や有給休暇の取得といった話題が先行しがちだが、従業員が会社でストレス無く健康的に働ける環境を整えることも重要なポイントだ。

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 「『どこかで15分程度の仮眠を取ったほうがいい』という意識が従業員の間で生まれることで、この取り組みが働き方の改善につながっているという実感があります。寝る間を惜しんで働く、という考えはもう過去のものかもしれません」(藤ヶ森部長)

レノボ・ジャパンは、製品を通じて「働き方改革」をサポートします

 働き方改革は、多様なワークスタイルを認めて働きやすい仕組みを整えるなど、従業員のパフォーマンスを最大限発揮させる環境作りが成功の鍵です。これまでとは違う新制度の導入に挑戦する企業も徐々に増えてきましたが、画一的なデバイス環境では、それらに対応するのが難しいかもしれません。

 重要なのは、従業員の働き方に応じて適切なデバイス環境を整備する「デバイス・アロケーション」を最適化すること。レノボ・ジャパンは、ビジネスを支える多様なデバイスを用意することで、より高い生産効率の追求をお手伝いします。

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