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» 2019年10月01日 10時00分 公開

「費用対効果が分かればAIはすぐ導入される」 会社を動かす”AI人材の育て方”

[PR/ITmedia]
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 多くの日本企業が、ビッグデータやAI(人工知能)の活用に取り組み始めている。しかし、「AIを使って何かやらないといけない」という思いはあるものの、何から手を付けていいか分からず、なかなか前に進めない企業も多い。

 特に深刻なのがAI人材の不足だ。経済産業省によると日本では、ビッグデータ・IoT・AIが分かる「先端IT人材」が2020年までに約4.8万人不足するという。そのため、AI人材の育成は国としても急務だ。実際、政府はAIを使いこなす人材を年間25万人育成するという目標を掲げている。

 だが、AI人材の育成はそう簡単ではない。数学やプログラミングを学んでも、それが具体的にどう役に立つのかはなかなか分かりにくい。独学ではモチベーションを維持するのが難しいだろう。外部企業に研修を依頼する方法もあるが、費用が高額だと一部の社員しか研修を受けられないこともある。

 AIについて教えられる講師が不足する中で、より多くの従業員にAIの基礎を学んでもらうにはどうすればいいのだろうか。こうした課題の解決に向けて開発されたのが、実務で役立つスキルを学べるオンライン教材の「SIGNATE Quest」だ。実際にあった事例を基にしたリアルな課題を、業界別にいくつも用意している。開発会社のSIGNATEは、経済産業省が推進するAI人材育成事業のパートナー企業で、動画講座や実地研修などでAI人材育成の豊富な実績を持つ。

SIGNATEの齊藤秀社長(右)とシニアデータサイエンティストの高田朋貴さん(左)

 「日本におけるAIの裾野を広げたいんです」と話すのは、SIGNATEの齊藤秀社長だ。AIプロジェクトを成功に導くには、エンジニア、営業、マーケティング担当者などが部門を超えて連携する必要があり、全社的なAIリテラシーの向上が不可欠だ。外部パートナーに開発を委託する場合でも、最低限のAIの知識は身に付けておく必要がある。

 なぜ、日本ではなかなかAI導入が進まないのだろうか。AI人材を育成する前に、まずはAIに取り組むべき理由を明らかにしておく必要がある。

「費用対効果を説明できる人」がどれだけいるか

齊藤秀社長

 日本国内でAIが浸透しない理由について、齊藤社長は「ビッグデータが流行した頃からデータを活用しようという動きはありましたが、多くの企業は良い結果に結び付いていません。なぜなら、業務課題やビジネス戦略の中でデータをどう使うかを考えていないからです」と話す。

 同じような現象がAIブームの今も起きている。「AIがはやっているから」という理由で動き出しても、目的が曖昧なままでは満足な成果は得られない。そのAIを使って具体的に自社のどのような課題を解決するかがイメージできていないからだ。

 AI導入が進まない理由として「経営層のリテラシーの低さ」を挙げる人もいるが、齊藤社長は「実際は、AI導入による費用対効果を経営層に伝え切れていないことが問題」と指摘する。

 「この業務フローにAIを適用すると恐らく何億円のコストカットができます、という説明ができるビジネス脳が求められています。経営者からすれば、既存の事業である程度の利益が出ているのに、リターンが見えないAIになぜ投資しないといけないのか分からないですよね」(齊藤社長)

 齊藤社長は「米国や中国に比べてAIの社会実装が遅れているといわれていますが、日本は通信インフラが十分整っていて、世界的なシェアを占める産業がいくつもあります。日本ほどAIに向いている国はないでしょう。経営へのインパクトが明らかになればAIはすぐ導入されるはずです」と続ける。

 こうした背景を踏まえ、SIGNATE Questでは、AIプロジェクトの全体像を把握し、経営インパクトや投資対効果を具体的に説明できるような人材の育成を目指す。そのためには、AIプロジェクトのどの工程で費用が掛かるのか、どうやってデータを収集するのか、どうやってモデルを開発してサービスに実装するのかなどを把握しなければならない。

SIGNATE Questの動画画面
SIGNATE Questの動画画面

 製造業や金融、医療、小売り、スポーツなど、あらゆる産業でこうしたAI導入のビッグピクチャーを描ける人を増やすために、SIGNATE Questでは業界別に具体的な課題を用意。受講者が課題に取り組みながら実務で役立つ知識を身に付けられるよう工夫している。

「当事者の視点で学ぶ」ことの意味

 SIGNATE Questは、Project Based Learning(課題解決型学習)と呼ばれる実践型のオンライン教材だ。「不動産の価格予測」「商品の需要予測」など多様な課題を用意している。エンジニアのみならず、営業やマーケティング担当者など非プログラマーも受講できる内容に仕上げた。

 教材は、Pythonの初学者が基礎的なスキルを身に付けるための訓練用コースである「Gym」と、開発者の立場でモデリングまでを完成させる「Quest」という2つのコースで構成される。まずはGymでAIプロジェクトの立案スキルを鍛え、その後にQuestで個別の課題に挑戦するという流れだ。Gymでは、費用対効果の可視化などを実現するためのスキルも学べるという。

 Questを受講すると、開発者の視点でプロジェクトの企画立案から、データの読み込み、探索的分析、モデリング、課題解決までを一連のストーリーの中で体験できる。動画で全体の流れを確認し、SIGNATE Questの画面上でお手本のコードを見ながらプログラミング言語のPythonでコードを書いていく。

SIGNATE Questの画面

 「当事者になりきってリアルな課題を解く中で、こういう場面ではこういう技術が必要なのかと一つ一つ実感しながら勉強できます」と齊藤社長。よくある事例を基に、課題の発見、分析から解決までを疑似体験することで、実務にも応用が利きやすくなる。具体的な技術や手続きを学ぶことで、経営者や各部署の担当者に、プロジェクトの目的や想定される成果、費用対効果などを説明できるようになっていくのだ。

 ユーザーに勉強する習慣を付けてもらうために、SIGNATE Questでは学習を飽きさせない工夫を施した。ユーザーは問題を解くたびに経験値を獲得し、レベルアップする仕組み。個々人のレベルや開発したモデルの精度などはSIGNATE Quest上で共有できるので、受講者同士で順位を競うこともできる。また、取り組んでいる課題に関する質問やノウハウを社内チャットのように共有できるフォーラム機能を搭載し、モチベーションの維持につなげている。情報システム部門や人事部門など社内の管理者には、受講者の進捗(しんちょく)管理やアクセス時間の確認などができる管理システムを提供する。

 サービス開始当初は、業界別に10以上の課題(Quest)を用意する。SIGNATE Questの開発には、企業の研修やオンライン動画などで講師を務めるSIGNATE シニアデータサイエンティストの高田朋貴さんが関わっている。

高田朋貴さん

 「SIGNATE Questではいろいろな事例を用意しています。たとえ自分の業界ではない事例でも、そこにヒントがあるはずです。課題は1回解いて終わりではないので、自分にとって足りない所を学んでいくことで、会社の中で自分がどう動いていけばいいかも分かってくるはずです」(高田さん)

 世の中にはプログラミングや数学などを学ぶためのオンライン教材が多くある。そんな中で、齊藤社長は「私たちは教育ベンダーではありません。もともとコンサルティングビジネスをやってきた経験があるため、実際の課題を基にした教材を作れます。それは大きな強みだと考えています」と説明する。

 SIGNATEはAIの受託開発や、データ分析コンペティションの運営などを手掛ける企業だ。現在2万人以上のデータサイエンティストによる登録があり、日々のコンペで彼らがその腕を競っているという。最近では1300人以上が参加したコンペティションもあったそうだ。こうした大規模なコミュニティー運営のノウハウも他にはない強みだ。コンサルティング業務やコンペ運営などを通して培った経験やノウハウがSIGNATE Questに詰まっている。

 「普段は見ることのないデータに触れて課題に挑戦し、みんなで答えを見つけていく。こうすれば解決できるという知見をお互いに共有しあうのは、ものすごく大きな力になります。そこで体験できるさまざまな学びの要素は、非常に教育効果が高いものといえるでしょう」(齊藤社長)

「SIGNATE Quest」で目指す世界

 SIGNATE Questでは、2週間から1カ月ほどで1つのQuest(課題)を終えられるという。AIの裾野を広げるため、AIへの関心が高い若手社員だけでなく、日々の仕事に追われる40代以上の中堅ビジネスマンや経営幹部にも広く受講してほしいという。苦手意識を持っている人は、まずはGymから始めるといいだろう。

 「プログラミングができなくても、AIプロジェクトには参加できます」と齊藤社長。「どうやってプロジェクトを立案するか分かれば技術者とコミュニケーションができるし、支援してもらうパートナー企業とも適切で良好な関係を築けるでしょう」(齊藤社長)

 「何となくAIが必要だ」というふわっとした議論を次のフェーズに進めるためにも、草の根的にAI技術や活用事例を学んでいくことは欠かせないだろう。QuestにはSIGNATEのコンペティションで登場した難易度の高い課題もあるので、技術に詳しいエンジニアも十分に満足できる内容になっている。

 SIGNATE Questの受講前と受講後で、何が一番変わるのだろうか。高田さんは「AIプロジェクトは具体的にこうやってやるのかという肌感覚が身に付くのが一番大きいと思います」と指摘する。先述したように、会社の中で自分がどう動けばいいのかが分かってくるのだ。AIで何ができるか分かるようになれば、今まで当たり前だと思っていた業務フローが急に非効率に見えてくるかもしれない。自分の頭の中に、Questをこなした分だけAIの引き出しが増えれば、担当できる仕事の領域も広がるはずだ。

 「技術寄りの教材は多いのですが、実際のビジネス現場における流れを学べるストーリーベースの教材はほとんどありません。私たちがやっているのは教育ビジネスではなく社会変革だと思っています。SIGNATE Questが、自分の能力をどんどん高められる場所になればうれしいです」(齊藤社長)

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提供:株式会社SIGNATE
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2019年10月31日